啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

訃報:Dr. David Cox(コックス博士)が急逝

HUGOのカウンシルに本日訃報が入りました。 Dr. David Coxが昨日亡くなったとのことです。彼の笑顔が、今も忘れられません。 スタンフォード大学(StanfordUniversity )の教授のあと、Perlegen(ペールゲン)社というベンチャー企業のCSOになり、そしてビッ…

「ヌタウナギの頭蓋顔面の発生と脊椎動物の進化」

理研の倉谷滋博士のグループが、大田欣也君も共著者として、「ヌタウナギの頭蓋顔面の発生と脊椎動物の進化」に関するNature誌のArticle論文を発表しました。 これは、先に大田君が発見した200年ぶりの大発見と言われたヌタウナギ(Hagfish)の胚(embryo)を用…

大型研究の学術会議による公募

昨日、東京・乃木坂の学術会議で、大型研究の公募の説明会がありました。 教授は参加していませんが、大型研究の今後の在り方を知る上で、重要な示唆がありそうです。 大型研究とは、大規模な施設に多額の資金の投入にしつようであったり、研究開発の内容的…

演習「名刀(鋭利な剣)」の意味合い

このようなブログで論評するのがなかなか難しい話題があります。 そのなかの一つが、軍事に関する話題です。詳しいことの報道も一般的にはなされませんし、ことさらの興味を持たないかぎり、その話題を積極的に調べようとも思いません。 しかし、この「Exerci…

いいポスター

都内で見つけたポスター。東京にオリンピックを誘致するポスターでしょう。 感動のある写真ですね! 「この感動を、次はニッポンで!」というキャッチフレーズもいいですね。 オリンピック誘致だけでなく、他のことにも通じるポスターの呼びかけ! さあ〜、…

メタゲノム解析の今後

最近のNature誌のArticle論文では、Peer Bork博士達のグループが腸内細菌の動的な組成変化の研究成果を発表しています。 興味深いのは、すでに発表されている3つ大きなデータセットを一緒にして情報解析をおこなう、いわゆる「メタ解析」をおこなったもので…

雪の富士山2013

この冬も素晴らしい富士山が雪に覆われた雄姿を示してくれています。 今朝も外気温はかなり低いですが、朝から快晴のいい天気になっています。空も澄み渡り雪の富士山が非常美しくはっきりと見えています。 新年の一連の行事などが一段落する中、時間や日に…

アルジェリア人質事件に思う

早く全容が分かり、人質の方々の安否が分かることを願うばかりです。 海外で働く日本人が、これからももっと増えていくものと思います。やはり、このような邦人の安全確保と危機管理は、非常に重要だと思いますし、さまざまな状況に応じた事前の準備が必要に…

現代の名言:「座右の銘」にしたい言葉

現代の言葉で、・・・ <「座右の銘」にしたいのは> 第1位「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ。」 (フランツ・ベッケンバウアー(元サッカー西ドイツ代表)) 第2位「自分がわかっていないことがわかるということが一番賢いんです。」 (鷲田…

佐藤研究員の送別会

佐藤研究員が、東北大学の助教に2月1日から採用されることが決まりました。 佐藤君、おめでとう! 今晩は、三島駅前の中華料理店で、佐藤君の送別会です。

集団遺伝学・分子進化学の特訓講座

本日は、朝9時半から午後6時ころまで、教授が「集団遺伝学・分子進化学の特訓」を、講義形式でおこないます。これは研究室の恒例で、大学院生やポストドク研究員は在籍中必ず1回は、この「洗礼(」教授からみればボタンティアの大サービスですが)を受け…

イルミナのベンチャー企業「Moleculo社」買収による革命的新技術の発表

ショートリードの大規模シーケンシングのプラットフォームとしては定評のあるイルミナ社が、シーケンシングを行う研究者が強く願う夢をかなえてくれた可能性のあるプレス・リリースを、米国現地では2013年1月8日に、日本では同年1月9日に発表しました。 それ…

PacBioでライブラリ調整不要のままシーケンシング

PacBioでライブラリ調整不要のままシーケンシングができるという論文が出版されました。 1分子技術の真骨頂でしょうが、あとはエラーレートをどう低減すか 進歩は続きます。<参考> Biotechniques. 2012 Dec;53(6):365-72. doi:10.2144/000113962. "Direct …

大学受験からセンター入試

明日から 大学受験からセンター入試が始まります。 「平成21年度以降の大学入試センター試験の実施期日については、1月13日以降の最初の土曜日及び翌日の日曜日とすることが文部科学省から各国公私立大学長に対して通知される。」ということから、平成2…

C型肝炎からB型肝炎への研究力点の再シフト

非A非B型肝炎ウイルスの代表格として一躍焦点を浴びたC肝炎ウイルス。そして、分子疫学的アプローチの進展に伴って、C型肝炎ウイルスの研究や治療薬開発は大いなる進展をとげます。そして、HIVと同様に3剤併用療法がかなりの効能を果たすことが認められます…

C型肝炎ウイルス治療薬開発の成果

厚生科研費「肝炎対策」関係の合同班会議が、国立感染研究所で開催されました。 C型肝炎ウイルス治療として、3剤併用療法が格段に効能を示し、さらにウイルス抵抗性に対する対策の研究の進展の著しさが示されました。 やはり、医学関係の進展は、非常に難し…

ElsevierのWacek氏が来訪

Elsevier社(エルセビィア出版社)のBart Wacek博士が、昨夜に三島に到着し、本日研究室を訪問してくれました。 世界最大の出版社だけあって、ライフサイエンスが担当のひとりのWacek氏だけでも約40の学術雑誌の面倒をみているとのこと。 アムステルダムの本社…

ゲノミクスの新時代

「ゲノミクス」、「ポストゲノミクス」、「オミックス」、「NGS革命」と、その強調されるゲノムミクスの発展の経過。 このゲノミクスが、「1分子イメージング・1細胞テクノロジー・エピゲノミクス・メタゲノミクス・モニタリング・構造生物学・進化ゲノミ…

ハイパーインフレ

日銀が、お札だけを刷りに刷って自ら国債を買うという歴史上の「禁じ手」に手を出すのはよくないという見方があります。 いずれ、円の為替レートが合理的にコントロールできない状態の「ハイパーインフレ」が起こって、1ドルが250円や300円という時代が早晩く…

「いい円安」と「悪い円安」

「いい円安」と「悪い円安」、つまりアベノミクスが成功しての円安が「いい円安」です。一方、日本の財政基盤の脆弱さが円の信認の低さにつながる「悪い」円安、どちらにしても、円安です。 「さ来年の2015年までには1ドル125〜130円までもの円安にな…

「遅すぎたアベノミクス」論

アベノミクスの期待感と高揚感、そして待望の円安、活況の株式市場と、一見景気浮揚の前兆と見える現象も、冷静に考え直してみると、「ポイント オブ ノーリターン」(the Point of No Return)を超えてしまった財政破たんを加速するだけという論調が出てき…

また羽田空港へ

昨晩沖縄から飛行機で帰着したばかりというのに、今日は朝から羽田空港を再び目指しました。介護で1泊で急遽福岡に行かねばならなかったからです。 さすがに、疲労で身体的にも限界に近づいていることは分かってはいるのですが。また、朝から新幹線で三島駅…

大雪降りしきる羽田エアポート

羽田空港に予定よりほぼ1時間弱早く到着したことになるので、ふと飛行予定表を見ると、1時間早く出発する1便前のJAL機の出発時刻5分前。 息を切らしてゲートに向かうも、美しい地上係員が「恐れ入ります! 出発直前ですから。恐れ入ります!」と、丁寧な…

「ざんげの値打ちもない」

北原ミレイさんの「ざんげの値打ちもない」というこの曲は、故阿久悠氏の作曲で、ナレーションによると、氏がその年のレコード大賞作詞賞に自信を持って選ばれると思っていたところ、北山修氏の「戦争を知らない子供達」に持って行かれたといういわくつきの…

「織江の唄」

JAL機の今月の「不幸な歌の特集」にはなかったのですが、山崎ハコさんの「織江の唄」が秀逸です。 伊吹信介(いぶき しんすけ)と牧織江(まき おりえ)の「織江」です。ご存知、五木寛之原作「青春の門」。筑豊弁の「信介しゃん」が、妙に心に響きます。山崎…

不幸な歌の特集

この数日感、JAL機のオーディオ・6チャンネル「不幸な歌の特集」を、本日の大雪の特殊な状況もあって、嫌というほど何度も聞いてしまいました。 その中に、北原ミレイさんの「ざんげの値打ちもない」という曲名で壮絶な歌詞をもつ曲があり、ちょうど数日前に…

品川付近の大雪

徐行運転の京急「特快」で、またごった返している品川駅に無事到着。遅れ気味の新幹線に飛び乗って一路三島へバック。その新幹線の車窓から見る品川付近の猛吹雪による雪景色。 これほどの大雪は、7年ぶりとか、いや10年ぶりとか。まあ、よりにもよって、…

何とか最後に海ブドウ

今回の沖縄行きは、強行軍でしたが、非常に意義深いものでした。 ただ、シンポジウムと会議の連続で、お昼も普通のお弁当でしたし、昨夜の意見交換会も普通のお寿司とアラカルト。 細かなアレンジには深く感謝するも、どこにも沖縄料理さえ食べれる時間もな…

インフォマティクス人材養成を考える

やはり、次世代シーケンスを見据えたインフォマティクス人材養成は、急務な課題となっています。

セルイノベーション成果発表会in沖縄

セルイノベーションの成果発表会や実施者会議が、沖縄のOISTの会場で行われました。プロジェクトとしては、いよいよ最終年度になりますが、本プロジェクトからしっかりした成果が次々と得られていっているように思います。 また、本日午後にはポスターセッシ…