啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

我が国のリーダー格研究者育成の必要性

特任制度が広がり、任期付き雇用が一般化する中で、5年間以上の連続雇用は無期雇用とする労働契約法の実施が見込まれているものの、若手研究者から中堅研究者へ成長し、そしてそのうちの何割かがリーダー格として成長していく過程に、大きなひびが入ってき…

日本版NIH構想の波紋2

日本版NIH構想の波紋が広がっています。その趣旨に賛成する声はよく聞くのですが、基礎研究はどういう扱いにあるのかとか、科研費のコントロールはどこが行うのかとか、不安も含めて波紋が広がっているように思われます。 おそらく、関係省や関係機関の綱引…

馳走三昧

東京駅八重洲口側の大丸松坂屋百貨店大丸東京支店(要は東京駅の大丸デパート)の12階に、「馳走三昧(ちそうざんまい)」というお店があります。 和食なのか、洋食なのか、はたまた中華なのか、全くわかりませんが、ブュッフェスタイルの2時間食べ放題のお店です。…

奥の細道(松尾芭蕉)

「月日(つきひ)は百代の過客(くわかく)にして、行きかふ年(とし)もまた旅人なり。」 芭蕉の「奥の細道」の冒頭の一文。時の流れの無常観を説くこの一文の意味を、親友の研究者が教えてくれました。「百代の過客」と「旅人」という言葉に、人との出会い…

ヒューミント

「ヒューミント」とは、新設が予定されてある国家安全保障会議(日本版NSC)において、内閣情報調査室につくられる諜報などによって収集される人的情報やその部門のこと。 外交などでのインテリジェント活動に役に立つといわれていています。ただ、扱い方によっ…

ハラル認証

世界人口の約4分の一、20億人にも登る人々がイスラム教徒と言われています。しかも、アジアに多く住んでいるので、その食料は極めて重要な意味を持ちます。 特に、宗教的戒律により、豚肉とアルコールが原則として厳禁となっています。 この食品の製造や加…

スパコン計算速度 世界ランキング

2012年11月現在の発表によれば、日本が誇るスーパーコンピュータは世界第3位となっています。 米国勢が勢いを増していて、1位と2位を独占し、第10位までに5機が米国製です。これは、軍事開発用にスーパー コンピュータが必要という状況も影響しているのかも…

梅雨入り

昨日、東海地方も梅雨入りを気象庁が宣言しました。一昨日が九州の梅雨入りで、その日から大雨でした。 東海地方は、曇りで雨は降ってはいませんが、確かにどんよりとした気候です。気象庁によれば、例年より10日ほど早い梅雨入りとのこと。この分ですと、…

ジェネリック家電

薬ではなく、食品でもなく、家電で「ジェネリック」が勢力を伸ばしているとのことです。 ブランド力低下にみる国際競争力の危機が、そこには内在しているように思われます。円安でも輸出が伸びない理由が、そこにあるのかも知れません。 貿易赤字が常態化す…

「PubPeer」サイト

「PubPeer」は、公開発表された論文に誰もコメントできるサイトです。 (http://pubpeer.com/about) 皆さん、このサイトにかなり活発にコメントを投稿しています。 最近の話題は、何といっても、以下のヒトクローンに関する論文でしょう。 "Human Embryonic…

限定正社員とは

現在、阿部内閣のもとで、産業競争力会議などで議論されている正社員の新しいカテゴリーで、仕事の内容や勤務地を限定して無期雇用の正社員のことです。5年を超える非正規社員は、この限定正社員になるものと考えられています。 専門性の高い仕事内容を深く…

ナオミ・ワッツ(Naomi Ellen Watts)

教授の好きな女優さんに、ナオミ・ワッツ(Naomi Ellen Watts)という人がいます。顔や雰囲気がやはりオーストラリア出身の女優さんでより有名なニコール・キッドマン(Nicole Mary Kidman)という人に似ているので、時々間違われます。 このナオミ・ワッツ…

衆参同時選挙の可能性と憲法改正

この夏に予定されている参院選挙は、半数改選の規定に従って、参院定員の半分のみの選挙となります。憲法96条の憲法改正の手続きを「定員の3分の2」から「出席者の過半数」へと変更することを現在の自民党政権が目指すとすれば、その96条の憲法改正のための…

ドイツに学ぶ

以前によく訪れたドイツのハイデルベルグからフランクフルトの空港へ戻る途中に、高い塀で囲まれた駐独米軍の広大な基地があり、シャトルバスで走る道路沿いに連綿と続く高い塀の連続に、同じく第二次世界大戦で敗戦国となったドイツの現実を見ることができ…

5月26日がお誕生日

5月26日がお誕生日の方、おめでとうございます。

東京ー金沢間が2時間半となる北陸新幹線開通への期待

「2014年度末、「北陸新幹線」の長野―金沢(石川県)間がいよいよ開通する。東京―金沢間は現在、上越新幹線+在来線の特急はくたかを利用すると、約4時間。それが今度は、何と2時間30分で結ばれるというから、その時間短縮ぶりはすさまじい。」 (引用:東洋経済…

「霊性の自覚」を科学する

この「霊性の自覚」を、「意識」の一つとして現代の生命科学は、その科学的な理解に向けて挑戦していくのでしょう。 養老孟司博士の言う「脳を理解しようという人間の脳には、その論理構成からして限界が存在する」というその限界を超えて、生命科学が前に進…

日本人の「死後」観

昔の日本人の「死」に対する精神的な強さは、「死んだ後にも世界があって、その死に方でその死後の「生き方」も決まってしまう」という「来世」概念の存在も強く影響していたと言われています。 特定な宗教に依拠していない限り、そこまで強い来世への想いは…

東日本大震災の被災の本質

東日本大震災の被災地を訪れて一番に感じるのは、ご家族のどなたかを失くなされている被災者の多くの方々に対する共感に、どうしても限界があるように思われる点です。これは、亡くなった方々に対する「実感」が十分に共有化できていないところに起因してい…

「鈴木大拙」的世界観

鈴木大拙(すずき だいせつ)は、欧米では「D. T. Suzuki (Daisetz Teitaro Suzuki)」として知られた「禅」の紹介者。 仏教思想の研究者として、「悟り」の心理過程や関連した哲学を研究し、卓越した英語力で世界に大乗仏教の思想や禅思想を広く伝えました。 …

「あたりまえ」体操

昨日の送別会の「あたり目え体操」の余韻もあらたに、CowCowの「あたりまえ」体操。 760万回を超えるアクセスにもびっくりです。 (視聴:http://www.youtube.com/watch?v=G0zRBRUQils)

「かやまゆういち」君とは

「加山雄三さん」ならぬ「かやまゆういち」君とは、「可」が山のようにあって「優」が一つのみの学生のこと。大学生の4段階評価が「優・良・可・不可」という状況の中で、その昔たしかに「可山優一」君がたくさんいたように思います。そんな話が、普及会の懇…

「いい夫婦 今じゃ どうでもいい夫婦」

今年で第26回となるサラリーマン川柳の大賞を射止めた作が、これ。「いい夫婦 今じゃ どうでもいい夫婦」(詠み人:マッチ売りの老女)主催者の第一生命保険によると、約13万票のうち6千票弱を獲得したといいます(票数の正確性は要確認)。 新婚の方々には、実に申…

もうすぐ6月

気づいたら、今年の前半の終了まで、あと1ヶ月となりました。「光陰矢のごとし」、限りある時間を無限的な意識のなかで理解することは難しく、これが物理的な年齢と自己意識としての年齢に、年々大きなギャップが生じてきている原因でしょう。

普及会の総会

財団法人だった遺伝学普及会の総会が遺伝研で行われました。

米国NIHの「Big Data Centers」設立案

その「BD2K」プログラムにおいて、2014年度に「Big Data Centers」を設立することが明記されています。 (参考:http://www.nih.gov/about/director/budgetrequest/fy2014testimony.htm)

情報拠点全体会議

「構造生命科学」プロジェクトの情報拠点の全体会議が、遺伝研で開催されました。 マルチのスカイプでの会議参加も3ヵ所ありました。当初スカイプの調子が悪く、会議の開始が少し遅れましたが、予定の議題は約2時間をかけて熱心に討議されました。 この討議を…

NIHプログラム2014:「BD2K」(Big Data to Knowledge)

その中でも、2014年度予算(2013年秋〜2014年秋)に新たに立ち上げられる「BD2K」プログラムは要注目でしょう。 明確に「Big Data Challenge」として、ライフサイエンス分野におけるビッグデータの問題に取り組むことをあきらかにしました。 (参考:http://…

米国NIH: 2014年度予算要求

2013年5月15日に、米国NIHの所長のフランシス・コリンズ博士は、2014年度のNIHの予算リクエストを、議会の委員会の証言として行いました。 このなかで、2014年度の目玉事業の柱が公表されました。 (参考:http://www.nih.gov/about/director/budgetrequest/…

研究室主催の送別会

約8年半に渡って研究室に貢献してくれた旧姓西牧さんが、結婚を機に研究所を退職されることになり、今晩に研究室の送別会が三島市内のレストランで開催されました。 約20人を超える多くの方々が参加し、大いに盛り上がりました。 圧巻は、金城研究員と野澤助…