2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
KAUST (アブドラ国王科学技術大学)の広大なキャンパスの中は、いわばアメリカです。したがって、会話は全て英語が基本です。 先日、どういうわけか左足が腫れてしまったのですが、これを電話で友人に説明するのに、「腫れる」という英語が出てこずに、思わず…
「hubris」という英単語は、少し難しい単語です。 傲慢とか自信過剰という意味です。これは、特に社会的なあるいは政治的な傲慢さで(ギリシア語起源で宗教的な語由来とのこと)、ときとして苦悩や罰などが伴う傲慢さと言われます。 なお、「arrogance」という…
残念ながら、2014年のブラジル・サッカーワールドカップの日本代表は惨敗でした。 このザッケローニ監督の言葉に、「勝つの選手の力、負けるのは全て監督の責任。」があったといいます。 KAUST(アブドラ国王科学技術大学)にて、キャンパス内はほとんどアメリ…
KAUST (アブドラ国王科学技術大学)のBESE (生物・環境学部)の毎月1回のFaculty Meeting (教授会議)において、評価部門の責任者が約1時間に渡って、この大学の実力を統計を用いて説明してくれました。 2011年から2013年までの論文の被引用数と該当分野のトッ…
「最近気に行っている音楽は?」ときかれると、「サカナクション」と答えるようにしています。 このロックバンドは、歌がうまいのか下手なのか分からないような歌い方なので、教授の世代には最初大きな戸惑いがありました。しかし、このどこでも聞いたことの…
本日午後に、すりガラスで囲まれた会議室でセミナー会合をしていたら、会議室内から外がそれなりに見えるのですが、かなり多くの人がぞろぞろ歩いたり、立ち止まったりしており、その一群を取り囲むように多くの学生達がカメラを持って一緒に動いているので…
早朝の午後3時頃に、エミレーツ航空の東京からの乗り継ぎ便は、ドバイに到着します。機長の説明によると、外気温がなんと32℃。この季節のドバイも非常に暑いのです。 しかし、紅海に面したサウジアラビアのジェッダでは、朝8時半でも28℃ですから、ドバイと比…
一つの細胞からのゲノムDNAやトランスクリプトとしてのRNAのシークエンシングがかなり一般化してきています。 委託企業でも、その技術が向上し、有料ながらかなりいいデータが出るようになってきているようです。 今後これを用いた研究成果が続出してきます…
日経新聞電子版速報2014/6/21 0:12付けによりますと、「大学ガバナンス改革へ改正法が成立 学長主導の改革促す」との見出しで、改正学校教育法と改正国立大学法人法が20日に参院本会議で可決し、成立したことを報じています。 これによります、さらに大学学…
韓国の済州島(Jeju)で6月17日(火)から開催されていた「第12回日中韓バイオインフォマティクス・トレーニングコースとシンポジウム」が、6月20日(金)に無事閉幕しました。 主催国の韓国のKOBIC (Korean Bioinfomatics Center)のDirecorが開催前に…
A380-800とは、最新鋭のエアバスの超大型機のことで、就航してから時間的にはそれなりに経ちますが、最近中東の航空会社の飛行機に乗る機会が増えたので、このエアバスA380機に乗る機会が増えています。 ところが、このA380機から色々な興味深いことが見えて…
デサリネーションという言葉を耳にされた方は、日本ではかなり少ないのではないかと思います。デサリネーショとは、英語で「desalination」と書き、salt(塩)の除くことを意味し、「脱塩・淡水化・海水淡水化」と訳します。 日本の逆浸透膜の開発で一躍実用化…
「ギャンブルとの向き合い方、遺伝子が大きく関与か 米研究」 「米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の研究チームは16日、人が賭け事や投資を行う時の行動には、遺伝子が大きな役割を持つことが示されたとする研究報告…
むしろ、ゲノムを「道具」として用いるパラダイムに、その変換が起こってしまっていることを、強く認識しておく必要があります。 たとえば、極端な例として、一つの遺伝子の存在を確認するために、そのゲノムを完全解読するほうが効率的で安価なのです。 も…
つまり、ゲノム解読それ自身が研究対象となる時代は終わったのです。解読したゲノム配列から、何がわかるかと言う問題設定では、もう先に進まなくなっているのです。 そのことは、言い方に微妙なところがありますが、ゲノム情報から多くのことが分かることは…
先週のプエルトリコで開催されたSMBE (Society of Molecular Biology and Evolution: 「分子生物学と進化」国際学会)でも、多くの発表において、ゲノムは普通のように示され、それも複数示されないと何か物足りなさを感じてしまうほどの花盛りでした。 それ…
また、イラクがきな臭くなって来ました。イラクの北部から軍事侵攻が進んでいるようです。 どんな理由であれ、どちらの側であれ、また多くの生命が危機に晒されるのかと思うと、胸が痛みます。
「杜撰」は、「とせん」とは読みません。「ずさん」と読みます。 宋時代の詩人の杜黙(ともく)の詩文である「撰」が規則外しのものが多かったことから、「杜撰」が生まれたと言います。 理研の再生研の例の人事を巡って、「杜撰」との言及が改革委からなされ…
ドメスティケーション・シンドローム(Domestication Syndrome)
プエルトリコでのSMBE(Society of Molecular Biology and Evolution: 「分子生物学と進化」国際学会)の最終日です。 恒例のガラディナーが、プエルトリコのサンジュアンのシティホールのようなところでありました。 いつものテーブル着席のガラディナーでは…
プエルトリコでのSMBE(Society of Molecular Biology and Evolution: 「分子生物学と進化」国際学会)が開催進行中です。 この大会でも、出席参加者が1000名をこえたということで、この種の国際学会では毎年安定的に人数的には伸びているように思われます。 …
GBEは、「Genome Biology and Evolution」(「ゲノム生物学と進化」)という学術誌で、SMBE(Society of Molecular Biology and Evolution: 「分子生物学と進化・国際学会」)が発行するものです。 GBEでは、教授がFounding Editor (創立編集長)で、Bill Martin…
CBRCオープニング・国際シンポジウム第2日目が、KAUST (アブドラ国王科学技術大学)のビルディング第9号のオーディトリアムで開催されました。 CBRCは、「Computational Bioscience Research Center」の略で、「計算バイオサイエンス研究センター」のことです…
CBRCオープニング・セレモニーが、KAUST (アブドラ国王科学技術大学)のビルディング第2号のグランドフロアで開催されました。 CBRCは、「Computational Bioscience Research Center」の略で、「計算バイオサイエンス研究センター」とでも訳されるべきもので…
欧州中央銀行の今回のマイナス金利政策の実施は、いよいよ日本・アメリカについで、欧州もデフレへの防止策のギリギリを打たざるを得なくなって来ているということでしょう。 ドイツに支えられてきた欧州の好景気も、何か1周遅れてデフレ気味になってきてお…
中央銀行に市中の銀行が、主に余剰資金などを預け入れする場合、利子となる金利をもらえるどころか、逆に「手数料」をとられるようになるようなもの。このため、市中の銀行は余剰資金などの手元資金をできるだけ投資や貸付に廻さざるを得ず、デフレの防止策…
欧州中央銀行の今回のマイナス金利政策の実施は、いよいよ日本・アメリカについで、欧州もデフレへの防止策のギリギリを打たざるを得なくなって来ているということでしょう。 ドイツに支えられてきた欧州の好景気も、何か1周遅れてデフレ気味になってきてお…
中央銀行に市中の銀行が、主に余剰資金などを預け入れする場合、利子となる金利をもらえるどころか、逆に「手数料」をとられるようになるようなもの。このため、市中の銀行は余剰資金などの手元資金をできるだけ投資や貸付に廻さざるを得ず、デフレの防止策…
70年前のこの日、1944年6月6日、第二次世界大戦でナチスが優勢を強める中、米軍を中心とした連合軍がフランスのノルマンディー海岸に上陸を果たし、戦況を一挙に反転させた、いわゆる「ノルマンディー上陸作戦」を実行させました。 イギリスのチャーチル首相…
スイスのバーゼル大学で発生進化学者のゲーリング博士が、交通事故のため、5月29日に亡くなりました。 Homeboxの発見や Pax6の眼の発生におけるマスター遺伝子の研究では、あまりに有名でした。 教授との共同研究も進行中で、無念でなりません。ギリシャで大…