啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「ざんげの値打ちもない」

 北原ミレイさんの「ざんげの値打ちもない」というこの曲は、故阿久悠氏の作曲で、ナレーションによると、氏がその年のレコード大賞作詞賞に自信を持って選ばれると思っていたところ、北山修氏の「戦争を知らない子供達」に持って行かれたといういわくつきの曲とのこと。
 確かに、「ざんげの値打ちもない」という曲は、「戦争を知らない子供達」という曲に比べれば、反社会的な叙情がありすぎたのかもしれません。
 なお、通常4番までしかない「ざんげの値打ちもない」という曲ですが、実際のレコーディング時には5番まであったそうです。本来の4番目の歌詞が、あまりに先進的であったという理由で直前に削除されて、全部で4番の歌詞になったわけです。
 その幻の4番目の歌詞が、以下です。
「あれは何月、風の夜
 とうに二十も過ぎた頃
 鉄の格子の空を見て
 月の姿がさみしくて
 愛と云うのじゃないけれど
 私は誰かが ほしかった」

http://www.youtube.com/watch?v=Hf4eX_SYDng