啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-01-01から1年間の記事一覧

さようなら2012年

いよいよ大晦日。2012年の最後の日となりました。

「今日すべきことはなんですか?」のテーマ

今年もこの1年が終わろうとしています。このブログを見ていただいてる皆様に、心から感謝申し上げます。 お陰さまで、ユニーク訪問者の数で毎月4500〜6000人の方々が見て頂いています。この方々のお一人ひとりが、このブログが継続できている原動力です。 思…

アルコールゼロ芋焼酎

ついに出ました! 業界初、芋焼酎テイスト:アルコールゼロ・糖質ゼロ・カロリーゼロの、その名も「ZERO(ゼロ)」(小正醸造株式会社)。 飲んでみました。確かに、芋焼酎の味です。ただ、「ガ〜ン」と来ないうまさの衝撃。これは仕方ないですね、アルコール・フリ…

2013年まであと2日

今日は、12月30日。

熱海に国立文学館を

熱海も温泉旅館を中心とした膨大な観光資源を有しています。 男性団体客や修学旅行客を対象とした事業モデルからの脱却が一歩遅れ、リゾートマンションに席巻されながらも、海上花火などのイベントを企画しては必死に熱海の観光業を守ろうと努力する地元の姿…

沼津に正倉院分館を

教授の好きな街に、沼津があります。沼津の御用邸は、今の平成天皇陛下が幼少期を過ごされた皇室ゆかりの地です。 世界に誇る深海と生物多様性の駿河湾を見渡す雄大な海岸線と砂地の千本浜は、日本有数の風光明媚な場所と言っても過言ではありません。 毎年…

ルーブル美術館分館のアブダビ建設

アラブ首長国連邦のアブダビの人工島に、ルーブル美術館の分館を設立することが既に決まっており、まもなく建設が始まるということです。 ドバイの発展を知るかぎり、このアブダビにも世界から多くの人達を誘引するものと思われます。

ルーブル美術館・ランス開館と地域活性化

本年2012年12月4日に、フランス北部の炭鉱の街ランスに、ルーブル美術館の分館が開館しました。パリから高速鉄道で約1時間15分というので、アクセスには何の問題もない距離です。 ランスは、フランス人でもあまり知られていない街らしいですが、約20ha(ヘクタール…

ポストヒトゲノムの経験を活かして

オールジャパン体制で大きな問題を抱えたいい例が、「ヒトゲノムプロジェクト」のその後であったと言われています。 2000年にヒトゲノムの概略の全塩基配列データが発表され、2003年には精緻なデータが発表されました。 その後、「ポストゲノム」も含めて、「ゲノ…

「オールジャパン」の意味

プロジェクトを国レベルで立ち上げようとするとき、「オールジャパン」体制でやりましょうという案がよく作成されます。 これは、文字通り、省庁や研究機関の壁を越えて、日本全国の関係者ほとんど全てを巻き込んでプロジェクトを遂行しましょうという意味にな…

補正予算

いよいよ大型の補正予算が始まるというか、もう概略は決まっているようです。 1月7日が、どうも各省の財務省への提案締切のようで、年末年始を返上しての作業が続いているもの推察いたします。 どれくらい各省が新規ネタを打ち込めるのか?特に、関係する文…

2012年の「御用納め」

本日12月28日は、本年2012年の最後の金曜日。また、12月30日が日曜日。28日が「御用納め」の公官庁も、30日が仕事納めの民間企業も、実質的に28日が本年末の最後の週末となっています。

適々斎塾(てきてきさいじゅく)

適々斎塾(てきてきさいじゅく)は、緒方洪庵が1838年に大阪に開講した蘭学塾。これが、適々斎とか適塾と呼ばれる由縁です。 代表的な門下生は、なんといっても、福沢諭吉。慶應義塾大学の創始者で、今の一万円札の肖像画の方。慶応では、基本的に全員「君」づけ…

バイオインフォマティクス適塾

そういえば、もう10年以上も前に、奈良の京阪奈の高等研で約2週間に渡ってバイオインフォマティクス適塾を、松原謙一先生が主催されて、教授を最終日の講義の講師として呼んでいただいたことを思い出しました。

新適塾「脳と社会」

大阪の千里ライフサイエンス振興財団主催の新適塾「脳と社会」の第7回の講演に呼んでいただきました。「ゲノムからみた脳の進化〜ゲノム情報社会の基盤として〜」と題して話をいたしました。 年末だというのに、多くの方々に集まっていただいきました。 コーディ…

「構造生命科学」の意味するもの

「構造生命科学」プロジェクトの意味するものを考えると、いろいろ奥深いサイエンスの原点が見えてきます。

「君はプランクトンを見たか?」

慶應義塾大学日吉キャンパス・サイエンスカフェで、講演をさせていただきました。 現在、JSTのCRESTや水産庁のプロジェクトでおこなっている海洋微生物多様性メタゲノム解析に至る研究の経緯を、進化学の背景と歴史から始めて最新の技術革新まで紹介しながら…

看取り

通院できる緩和医療が受けられる間はまだやりようもありますが、在宅での緩和医療になりますと、どこで「最後を看取るか」だけでなく、そこに至る介護はよほどの設備や人的な支援がないと、覚悟だけでは難しく、凄惨な介護現場と化してしまいます。 その意味で…

団塊世代の人生観と財政破綻の加速

特に、「旅行と趣味で預貯金を使い果たして死ななければ、いつ何事が起こるか分からない」と言った人生観に変わりつつある教授達の団塊の世代の人達が介護を必要とするとき、社会的な「姥捨て山」しか残っておらず、より若い世代から「自業自得」と冷笑される事態…

在宅介護の前提の崩壊

家族が核家族化したなれの果ての現在、「家族の崩壊」は時間とともに訪れる必然としか考えられない我が国では、在宅介護を基盤におく前提は最初から崩壊しています。これは、地域における人のつながりの消失と連動しています。 地域として子供を育て、地域とし…

緩和医療と「生と死」

もっと言えば、「生と死の選択」、あるいは「生きる質の選択(苦しんでも最後まで生き抜くか、苦しんでまで同じ状態で死んでいきたくたくないのか)」の問題まで、行き着いてしまいます。 それも、本人が決断できるならまだしも、その家族が本人に代わって決断せね…

医療の限界の絶対性と任意性

最新の医療技術の適用やその限界を熟知し、その患者さんの年齢などの特性や疾病の進行状況との狭間で最新医療技術をむしろ使う危険性を回避することの選択は、医師などの医療従事者だけでなく、患者本人やその家族が決断したり受け入れなければならない難し…

緩和医療を考える

緩和医療とは、「患者さんたちの痛みをどう和らげるか」がテーマの医療のことです。近年極めて重要な医療になってきています。 とりわけ我が国のような老齢化社会では、がんの終末医療やホスピスとの関わりの中で、緩和医療はもっと注目を浴びて行くでしょう。

天皇誕生日(79歳のお誕生日)

陛下は、お元気そうで、何よりです。 陛下との共同研究も、もうおよそ15年にもなっています。第3報目の論文完成に向かっての作業が進んでいます。

恐怖と危険な東京駅周辺の大混雑

皇居からの帰りの午後6時頃、東京駅丸の内側周辺の大混雑は、教授が今まで経験したことのない大混雑で、人・人・人であふれ返っていました。 改札口に入るのに、人のすし詰め状態で前に動かず、後ろからの押しのプレッシャーに将棋倒しの可能性もあって、お…

論文書き・もの書きの年末に向けての追い込み

早朝5時半から、年末に向けての追い込みで、論文書きともの書きに没頭です。時間との戦いのような状況ですが、今日は、「頑張れ、自分!」と、自身に発破をかけています。 若い皆さんも、年賀状だけでなく、2012年の最後に向けて、頑張りましょう! 雪に包…

分析研・忘年会

串特急三島駅前店で、遺伝研分析研の忘年会が開催されました。森研究員の幹事で行われましたが、大いに盛り上がりました。

ティーチイン

午前9時から約2時間にわたって、分析研にて、新しい形の内部討論会が「ティーチイン」の形式で行われました。 世話係の森研究員の問題提起で議論が始まり、今後の研究動向や研究プロジェクトにおける克服すべき課題など、総括的ながら非常に高質な議論が繰…

「老老医療」:医療破綻

「老老介護」とは、介護をする方も介護をされる方も老年に達した人達という意味で、老齢化社会の象徴的なキーワードとなっています。 「老老医療」とは、医療を受ける方も医療をする方も老年に達した人達という意味で、老齢化社会における極端な医者不足や病…

CRESTとさきがけ

JST(科学技術振興機構)の「CREST」と「さきがけ」。トップダウンの戦略目標の特定な課題の下で、一方はチーム型でもう一方は個人型で、この国の最高レベルの研究遂行を行うプロジェクトの範疇です。 「社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起する…