啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(土) 神戸の介護施設で起こった大型クラスターの死亡者25人の悲劇

神戸新聞NEXTの2021年5月7日(金) 18:10発信の記事(ヤフーニュースでは同日18:10の発信)によりますと、神戸の介護施設で起こったクラスターでは、133人が感染し70歳代以上の25人が死亡したということでした。そして、そのうち23人が病院に入院せずに施設内で死去したということのようです。どうも入院調整中であったとのことです。

 これが全員入院できていたらと思うと、非常に残念に思います。ついに起きてしまった悲劇と言えそうです。

(金) 日本のワクチン接種率がこんなにも低い理由

EUは約5230万回分の輸出を承認しているのに…

たった1.3%!日本のワクチン接種率がこんなにも低い根本理由」

という見出しで、会社四季報オンラインが、ブルームバーグの2021年5月1日05:56に発信した記事(著者:Lisa Du)を載せています。
 
この記事によりますと、EUが日本帰国が日本向けに発送したというワクチンの量と、日本が受け取ったとする量に大きな差があるようで、これが発送と受領の時間差であればいいのですが、この記事の著者はそうでないことを心配しています。
 ただ、河野太郎大臣が繰り返し説明しているように、高齢者を対象としたワクチン接種も各地方自治体での予約や接種がようやくスタートし出しているようです。
 
その上で、この記事には、日本のワクチン接種率がこんなにも低い理由を外部から考察したことが書いてあります。
 
 「欧州連合EU)は今年初め以降、5000万回分を超える量の新型コロナウイルスワクチンの日本向け輸出を承認した。これを受けて、日本の国民は不満を強めている。」

EUは26日、ファイザーやモデルナの製品を含め、EU域内の施設で製造されたコロナワクチン約5230万回分の日本向け輸出が承認済みだと明らかにした。EUからワクチンが出荷された43カ国の中で最も多い量だ。」

欧州が、域外へのワクチン輸出に対し非常に慎重になっている現在、特にEUアストラゼネカ社を約束通りのワクチンをEUに渡さなかったという契約不履行で提訴までしている現在、この日本へのワクチンの輸出量とその承認は、オリンピック開催を予定する日本への配慮なのかあるいは日本外交の成果なのか分かりませんが、日本国民から見れば非常に印象的(インプレッシブ)なことのように思われます。

「国内接種の遅れについて、日本の政府当局者が供給上のボトルネックが理由の一つだと指摘してきただけに、日本向けワクチンが大量に存在するとの事実は国民をいら立たせている。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、接種を受けた日本国民はわずか1.3%と経済協力開発機構OECD)加盟国37カ国で最も低い。これに対し、米国は37%、英国は約36%だ。」

 

  この記事が示すように、日本ワクチン接種率の低さは驚くべき状態だと言っても過言ではないようです。

EU承認を巡る情報がソーシャルメディア上で取り上げられる中、河野太郎行政改革担当相(ワクチン担当相)は数字には誤りがあるとツイッターで指摘。同相のオフィスは30日に電子メールで、日本に届いているファイザー製ワクチンは約2800万回分だと説明した。加藤勝信官房長官は同日、モデルナ製ワクチンがこの日到着したと明らかにしたが、量については言及しなかった。」

EUのワクチン輸出の統計についてはブルームバーグ・ニュースが22日に最初に報じ、その後、EU当局が発表資料で確認。日本ではツイッター上でアナリストや医師、野党政治家がこれに言及し、「ワクチンはどこにあるのか」との疑問が飛び交った。」

  ”このワクチンはどこに?“という声なき声が、いろいろなところから聞こえてこのます。

東京五輪大会を約3カ月後に控え、3度目の緊急事態宣言が発令されたのを受け、国民は不満を募らせているようだ。」

「日本政府は接種促進へさらに資源を投入する方針をこの1週間で発表。国内メディアによれば、ワクチン認可プロセスの短縮化を検討しているとされるが、それは数カ月前に講じられるべき措置だったとの指摘が聞かれている。

菅義偉首相は今週、コロナワクチンの大規模接種センターを都内に設置するよう岸信夫防衛相に指示。これまで地方自治体に委ねてきた政府がワクチン接種に直接関わるのは初めてだ。」

 

 
 
 

(土) 日本は今日からゴールデンウィーク

 日本は、本日の2021年5月1日(土)から「ゴールデンウィーク」に入りました。今朝方、震度5強地震が東北地方にあったようですが、被害がないといいのですが。

 東京や大阪などでは「非常事態宣言」が発動されているので、人流がどうなるか、興味とともに新型コロナの感染拡大がさらに進まないかと心配しますね。

 静岡県は観光名所が多いので、東京や周辺県からの人の流入は避けられない可能性があります。是非、感染拡大があまりないことを願うばかりです。

 

 

(土) 「生命大進化 第1集」の現本(ナショジオで出版)

 


 先日も述べましたが、NHKスペシャルNHK創立90周年記念番組「生命大躍進」の第1集のディレクターであった植田和貴さん(NHKエンタープライズ)が、この度ナショナル・ジオグラフィック社から本を出版しました。

 植田ディレクターは、NHKで恐竜のコンピュータ・グラフィックス(CG)を駆使した番組を制作しており、「ダーウィンが来た!」というNHK総合テレビの番組でも数多くの制作を手がけています。

 それらで用いられた映像など画像化し、本の中のさまざまな画像はとても鮮明で、見応えそして読み応えのある本という出来栄えになっています。

 アマゾンでもすぐに買えるようですが、本日到着したサンプル本の表紙の写真を示します。是非とも中のページをめくってみたいと思われる非常に面白いストーリーになっていますので、是非一度見てみてください。

 科学的に示された根拠を下にCGが作成されていますので、学術的にも非常に興味深いものになっています。

 

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(金) 新型コロナのPCR検査のCT値と「偽陽性」

 新型コロナのワクチン接種のスケジュールが、特に医療従事者と65歳以上の高齢者のスケジュールがだんだん明らかになってきている一方、いわゆる「第4波」の新規感染者数の増加がなかなか止まらなくなって来ているようです。

 昨年の今頃は日本ではPCR検査は極力行わないと言っていたのが嘘のように、現在はPCR検査の価格破壊とでも言っていいように、わずか数千円でドラッグストアでもできるようになってきました。

 そのとき、PCR検査と一口に言いますが、「その検査は同じように手法で同じような基準でやられているのだろうか?」と言う疑問を抱くのは、教授だけではないと思います。qRT-PCR検査と言う意味では確かに同じとは言えますが、どの会社のキットを使っているかで、プライマーと言われるウイルス遺伝子を増幅する場所もキットごとに異なり、特に陽性と陰性を判定する基準も異なります。

 特に、「CT値」と言われる何回増幅するかという基準が大きく異なるのが、大きな問題だと思います。特に、この増幅はポリメラーゼと言われる複製酵素(Polymerase)の連鎖反応(Chain Reaction)ですので、回数の異なり方が指数関数的に効いてきますので、「CT値」が異なると陽性の判定に大きな影響を与えることになります。

 CT値は、先述したように何回増幅するか(「Threshold Cycle」)という基準値ですが、日本では40回増幅とか、45回増幅というところもあるあるようです。増幅回数が多すぎると、何か無関係なDNAを引っ掛けて増幅してしまい、新型コロナウイルスとは関係のないものでも反応が出て、「陽性」として判定する可能性が高いのです。

 PCR専門家と話をしますと、新型コロナ禍をうまく抑え込んでいると言われる台湾では、CT値は35 (35回の増幅)であり、日本のPCR検査のCT値を40(40回増幅)で「陽性」と判定された人を仮に台湾で判定してもらうとしたら「陰性」判定される人多々いるように推測されると言っています。

 さらに、2021年4月2日tぴうわずか1ヶ月前に報告された国立感染症研究所の速報の報告書によりますと、CT値が30以上では感染リスクが少ないと言うことが明記されています。

つまり、日本のPCR検査では陰性の人でも「陽性」の判定と判定する「偽陽性」も多く含まれており、また感染リスクが極めて少なくなった人達も長い間病院に入院させているため、不必要に病床の逼迫を起こしている可能性があります。

 安全に安全を見込むと言う考え方は、重症化した患者や本当に必要な感染リスク高い人達のベットを奪っていることになるため、この「偽陽性」問題は非常に深刻で重要な問題だと言えます。

 早急に、PCR検査手法やCT値の判定基準の標準化や統一化を行うことは、緊急で重要な問題だと言えます。

 

国立感染症研究所の「新型コロナウイルスVOC-202012/01感染者の陰性確認完了までに要した日数とCt値の推移に関する考察 (速報掲載日 2021/4/2)」では、以下のように警鐘を鳴らしています。

Ct値の平均は35.0であり、発症日から10日未満の検体においても8割以上がCt>30を示していた。COVID-19のPCR検査におけるCt値と感染リスクの相関については複数の報告があり、Ct値が30を超える患者では感染リスクが低いとされている4)。陰性確認検査においては、Ct値が35付近になってからも複数回陽性となる感染者もおり、症状が改善し感染リスクも低いと考えられる患者が長期間病床を占有してしまうという大きな問題を抱えている。現在の国内におけるVOCの感染者数増加を受けて、退院基準の再検討が必要であると考えられる。

 

引用: 国立感染症研究所

新型コロナウイルスVOC-202012/01感染者の陰性確認完了までに要した日数とCt値の推移に関する考察

 

 

(火) ワクチン確保の朗報

 日米首脳会談が実現して、日中外交の舵取りの難しさなどがマスコミの話題を独占している昨今ですが、今回の菅首相の訪米での実務的な大きな成果はファイザー製ワクチンの確保に成功したことかもしれません。

 本日2021年4月20日22:22発信の毎日新聞記事(デジタル版)によりますと、「ファイザー製ワクチン 日本への追加供給は5000万回分」という見出しの下、以下のような記事が出ています。(横田愛記者、矢澤秀範記者)

新型コロナウイルス感染症のワクチンについて、政府が米製薬大手ファイザー社との間で合意した追加の供給量が5000万回分になることが20日、明らかになった。ファイザーからは既に契約している分と合わせて9月末までに計1億9400万回分の供給を受けることになる。」

国内で実用化されているのは現在ファイザーのみだが、政府はいずれも薬事承認審査中の米モデルナと5000万回分、英アストラゼネカと1億2000万回分の調達契約を結んでいる。アストラゼネカについては、欧州で接種後にまれに血栓が生じた事例があり、厚生労働省での審査の難航が見込まれていた。

政府は、ファイザーと5月にも承認が見込まれるモデルナの2社分で、国内の接種対象者に必要な数量をまかなう必要があると判断。今回の合意で、9月末までに2社から計2億4400万回分、1人2回接種のため1億2200万人分を確保したことになる。

政府は、現在ファイザーが接種対象とする16歳以上の人口を約1億1000万人と見込む。一方、ファイザーは米国での追加の治験で12~15歳にも有効とする結果を公表しており、厚労省は接種対象の年齢を広げることも視野に入れる。その分、追加でワクチンが必要となるが、厚労省幹部は「そこまでカバーできる数量を確保した」と話す。

引用:

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a3e014c78541c068534133766e32f61e61851b6

 

この記事の通りだとすると、後は時期の問題だけになります。

 国際的な公平さから言うと、感染者数が多かったり感染者数の増加率が高かったりする国々に優先的にワクチンは配布されるべきものと思います。しかし、本気で東京オリンピックを開催するとすれば、やはり日本でのワクチン接種を非常に急ぐ必要があり、その理由づけは十分に納得されるものと思います。

 警察の警備体制などを始め、いろいろな方面で東京オリンピック開催の方向で既に動いているので、開催の可否を最終決定するデッドラインは刻々と迫っているよjに思われます。

 いずれにしても、これからの新規感染者数の動向に大いに注目がされるところです。

 

 

 

(月) NHKディレクターの著書第1弾がナショナルジオグラフィックから出版!

「生命大進化 第1集」がついに出版になりました。

著者は、恐竜のコンピュータ・グラフィックで有名な植田和貴ディレクター。

ダーウィンが来た!」や「NHKスペシャル」の科学番組手がけるディレクターですが、今回は高画質満載の本を出版しました。

 

目次

はじめに
序章 生命の躍進年表
1章 生命誕生の下地 海があったから生き物が育まれた
2章 生命大爆発のピース 地球の活動と生命の進化
3章 「目」の誕生 目を生んだ遺伝子
4章 節足動物脊椎動物 ゲノムの重複
5章 ついに上陸 知られざる海からの上陸物語
6章 陸上制覇、母乳の獲得
7章 台頭する恐竜と小さな存在の哺乳類
用語集/索引/クレジット/参考文献

 

ダーウィンが来た! 生命大進化 第1集 生き物の原型が作られた(古生代~中生代 三畳紀) | ストア | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 

教授も、監修として少しだけ確認のお手伝いをさせていただきました。

 

(日) 「谷山–志村予想」とフェルマー最終定理の証明

数学において、「谷山ー志村予想」とは何かというと、Wikipedia には以下の説明があります。

「数学において、谷山・志村予想(たにやましむらよそう、Taniyama–Shimura conjecture)は、「すべての有理数体上に定義された楕円曲線モジュラーである」という主張であり、アンドリュー・ワイルズとその弟子クリストフ・ブロイル英語版ブライアン・コンラッド英語版フレッド・ダイアモンド英語版リチャード・テイラーらによって証明された。」

「今日ではモジュラー性定理またはモジュラリティ定理 (modularity theorem) と呼ばれ、数論における一つの帰結と考えられている。ワイルズは半安定楕円曲線における谷山・志村予想を証明することで、フェルマーの最終定理も証明した。」

  1955年9月に日光の国際シンポジウムで谷山豊という数学者が提出した2つの「問題」から数学的予想が始まる奥の深い問題です。

 数年前にテレビなどでも取り上げられて、この谷山豊という数学者が世間での一躍脚光を浴びることになります。

埼玉県騎西町(現・加須市)出身。開業医の家庭に、八人兄弟の六番目として生まれる。体が弱く、旧制浦和高等学校を2年休学して1950年に卒業。この頃に高木貞治の『近世数学史談』を読んで、数学者を志すようになる。

その後、東京大学理学部数学科、数学科助手を経て、1958年東京大学助教授に就任。同年5月、理学博士(東京大学。論文『Jacobian varietiesand number fields』)。10月には婚約が決まり、プリンストン高等研究所からの招聘を受けるが、その矢先の11月17日に豊島区池袋の自宅アパートでガス自殺を遂げる享年32(満31歳没)。」

そして、

その後、婚約者・鈴木美佐子も、遺書に「私たちは何があっても決して離れないと約束しました。彼が逝ってしまったのだから、私もいっしょに逝かねばなりません」[7]と書き残して12月2日にガス自殺を遂げている。翌年1月25日、谷山・鈴木両家による「葬婚式」が行われた。善応寺にある谷山の墓には彼女の遺骨も埋葬され、墓石には二人の戒名が並んで刻まれている。」

 自身と婚約者の自死は、この難しい数学に悲しいバックストーリーを提供しているようです。

引用:

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/谷山–志村予想

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/谷山豊

 

 

(土) ヴィクトル・ベレンコ

 「ヴィクトル・ベレンコ」と言っても、これが人名であることが分かる人さえ少ないかも知れません。まして、ロシア人だと特定して覚えている人が何人いるでしょうか。

 彼は、まだアメリカにて生存して暮らしているということです。

実は、「1976年昭和51年)9月6日に当時のソ連の最新鋭機MiG-25に搭乗し、アメリカ合衆国への政治亡命を目的に日本に飛来、函館空港に強行着陸したことで知られる。」

 この「ヴィクトル・ベレンコ」事件は、日本の防衛能力や有事の際における様々な課題を突きつけた特異な事件でした。

 昨今、台湾海峡尖閣諸島がマスコミの話題に上がるたびに、教授は思い起こさざるを得ない45年前の大きな事件でした。

 

 

(金) ジョージオ・ベルナルディ博士 (Dr. Giorgio Bernardi) が逝去されました!

 先ほどローマのご家族からから連絡があり、本日2021年4月16日の今朝方に、ジョージオ・ベルナルディ博士 (Dr. Giorgio Bernardi) が逝去されたとのことです。

 大変残念です。多くの日本人研究者の方々とも交流が深かったので、ここにお知らせ致します。

 ご冥福を心からお祈り致します。


(土) モラセス

モラセスは、「サトウキビから砂糖を生成する際に出る副産物で、日本では廃糖蜜または糖蜜と呼ばれます。」

 これが、インド産ウイスキーの原料とは。

そして、「実はインドは、世界一のウイスキー消費国であることをご存じでしょうか。また、世界のウイスキー販売量ランキングにおいて、1位を獲得しているのもインド産ウイスキーです。

 スコッチウイスキーアイリッシュウイスキー・カナディアンウイスキー・バーボン(米国)そしてジャパニーズウイスキーが、「世界5大ウイスキー」と聞いていたのですが、インディアンウイスキーもそんなに売れているとは?

 なお、「国際基準に照らし合わせると、モラセスを原料とするインディアンウイスキーは、「ウイスキー」とはいいにくいものがあります。事実、EU域内では、インディアンウイスキーウイスキーとして販売できません。

 EUでは、ウイスキーは「穀物を原料とする蒸留酒を木の樽で熟成させたもの」と定義されており、モラセス原料のウイスキーはその定義からはずれているからです。これまでインディアンウイスキーが注目されてこなかったのも、国際基準からはずれる製品がほとんどだったからでしょう。」とのことです。


引用:

https://news.yahoo.co.jp/articles/d9f113341f6682d8180cb40e3d6935957318ff37




(土) サウジアラビアで肉まん

 本日は休日でした。早朝にスーパーに買い出しに行った後は、いつものように休日でも仕事をしていました。

 スーパーで買い出しに行っても、日本食品も醤油以外はほとんど何も売ってなくて、いつもバナナと牛乳に冷凍野菜を買い込みだけで、気が向けばブルーベリーかブラックベリーなどのフルーツを少し買い込むだけです。

 そんな中、日本人で同僚教授の奥様が肉まんを作ったということで、自宅まで持ってきてくれました。教授は2回目のワクチン接種を終わってますが、大学KAUST全体としてはまだ1回目接種しか終わっていないということもあって、肉まんは玄関のドラの取っ手に袋に入れてぶら下げてくれています。今まで何度も教授を気遣って、いちご大福始めいろいろ日本の料理やお菓子そして菓子パンなどを手作りでやっては、教授の自宅に持って来てくれるのです。

 今回の肉まんは、見るからに美味しそうです。

もっとも感心したのは、肉マンの中に本当は豚肉を入れるところなのでしょうが、こちら現地では、豚肉は食べてはいけませんので、この素晴らしいにくの餡をどうして作れたのか?おそらく鶏肉で代えていると思いますが、味も実に素晴らしい。

 この奥様お陰で、ときとして日本の懐かしい味のおいしさをお裾分けして頂いているのです。

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(金) サウジ・ラービックでの電気会社での火災の影響

 教授が勤めるサウジの大学(KAUST)のあるところから北へ約40kmいたところに、ラービックという街があります。ここは、三井住友化学とアラムコが共同で原油からエチレンなどの化学製品を製造している大工場があって、多くの日本人の人達が働いています。

 先ほど大学の学内報で、ラービックにある電気会社の原油タンクで大規模火災が発生して、この大学の消防車も応援駆けつけているという知らせがありました。

 大学内の電気は、自家発電のエネルギー工場でも発生させているようですが、電気の供給に影響が出るかどうかが心配されています。

 エネルギー産生国ではありますが、ライフラインのフェールセイフの脆弱性が、この大学のような特殊なコミュニティでは存在しますので、日常生活に影響が出ないことを願うばかりです。

 

(木) リーダーシップ教育

 教授が主務とするサウジの大学KAUSTでは、最近リーダーシップの教育講座への参加をよく求められるようになってきています。KAUST学長が、大学のリーダー職にある人達は意識改革が必要だとの強い思いから来ているようです。

本日は1時間の講義とグループに分かれての議論で1時間、昨日のリーダーシップ・カンバセーションという自己啓発セミナーではなんと2時間もかけてありましたら。

 教授を含めて結構いい年齢を重ねた人達ばかりなので、課題を与えられて小グループに分かれて解答を出すことが求められるグループ・セッションでは、なんか「そんなこと訓練されなくとも知っとるわい!」という態度と発言が最初は多かったのですが、欧米人が多いせいか議論が始まると、我こそ発言せねばというような大議論に発展してしまうのでした。

 例えば、「リーダーシップを新鮮に維持するための方法は?」という課題の議論においては、与えられた時間の15分は長すぎて身がもたないような最初の雰囲気が即座に一変してしまい、我先にの大議論が始まるのでした。謙遜や遠慮をモットーにする日本人が教授のだだ一人とはいえ、ここで埋没しては存在感がなくなるので、教授も先を争って多少は割り込みながらも主張をしてしまうのです。

 ただ、こういう議論でも頭がいい人は確かにいて、英会話の技術論とは別に、その人の一言の発言で解答が即座に出て、そこで大議論が直ちに終わるということがあるのでした。例えば、先程の「リーダーシップを新鮮に維持するための方法は?(What is the ways to sustain the leadership fresh?)」という課題に、「communication, Rotation, and evaluation」と答えた人がいて、その回答で議論が直ちに終わってしまったのでした。

 つまり、いつも部下との「コミニュケーション(communication)」をとってフィードバックを得て新鮮さを保ち、リーダーシップは定期的にローテーション(Rotation)で人材の入れ替えを行って新鮮さを保持させ、そしてリーダーシップのパーフォーマンスを評価(Evaluation)してリーダーシップの新鮮さを保つのだと、主張しているです。「ズバリ正解!」と叫びたくなるほどの端的で合理的な名答ではないでしょうか。

 でも、さらに頭のいいのがいて、これらの解答を直には言わず、「その学部職についてもう何年目?」などと聞いてくるのです。「ローテーションが必要だよ!」暗に言っているのです。これに輪をかけたようにさらに頭がいいのがいて、「来年の学部長職はきみに譲るよ!」と冗談で切り返して、「ローテーション」でリーダーシップの新鮮さの維持を図るということを暗示させているのです。

 このような英語による高回転で機微に富んだ会話についていけないと、議論に置いかれるだけになってしまうのです。たとえ、切り込んだ発言したとしても、その内容に切れがないと、冗長な議論になってしまって引き締まらなくなってしまうのでした。

 この核心をついたような論点を、ハイグレードで面白おかしく議論できないと、リーダーシップの高級な会話にはなかなかついていけません。まして、これを英語でこなせねばならないのです。英語の発音がどうのこうのという以前に、ぱっぱと切れるような論陣が張れるような思考能力とそれを即に表現できる豊富な語彙を英語で持っておかねばならないということになります。