啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「遅すぎたアベノミクス」論

 アベノミクスの期待感と高揚感、そして待望の円安、活況の株式市場と、一見景気浮揚の前兆と見える現象も、冷静に考え直してみると、「ポイント オブ ノーリターン」(the Point of No Return)を超えてしまった財政破たんを加速するだけという論調が出てきました。
 1000兆円を超える財政赤字をどうやって返していくのかという具体策がないまま、未曾有のスケールで財政出動と金融緩和が実行されていきます。ターゲットッド・インフレーションは、資産価値や銀行預金の金利を上げてくれますが、国債などの借金の金利も増えます。
 したがって、税収による国債などの借金返済と金利増による負担増加との戦いということでしょうか。