啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ゲノミクスの新時代

 「ゲノミクス」、「ポストゲノミクス」、「オミックス」、「NGS革命」と、その強調されるゲノムミクスの発展の経過。
 このゲノミクスが、「1分子イメージング・1細胞テクノロジー・エピゲノミクス・メタゲノミクス・モニタリング・構造生物学・進化ゲノミクス・エボデボ」(オーバーラップを含む)など、「構造・機能」と「時間・空間」の二つの交差する大きな軸を中心に、いわゆる「異分野」との融合の深化が進んでいるとうに実感します。
 適切な言葉が見つかりませんが、ゲノミクスの新時代に突入していることは間違いありません。別の見方をすれば、「ゲノミクスの技術化(テクノロジー化)と言えるかもしれません。つまり、興味ある生命現象を解明しようとするとき、とりわけ「ゲノミクス」という必要もなく、必然的に用いるべき手法技術の一つとして使い倒すというということになってきたとも言えます。
 もう一度、約20年前に議論した「ゲノム・サイエンス」という「科学」はあり得るのかという本質論が、また問われてきているのかも知れません。