啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

2012年半年の終わり

6月の最終日。今年も、早や半年が終わったことになります。「生死事大 光陰不惜 無常迅速 時不待人」 (しょうじじだい こういんおしむべし むじょうじんそく ときひとをまたず) まさに、禅の諭すとおり。どの坐禅堂にもかけてある板木に書いてあるという文句で…

「新三浦」

水炊きは、博多の名物のひとつ。その有名店が「新三浦」。時間があるときに、云われなど調べてみましょう。

第14回進化学会大会演題登録締め切り

首都大学東京で行われる第14回進化学会大会。教授達がこの大会を立ち上げて早め14年。立派な学会な育ちました。 本日は、発表演題登録の締め切り日でした。

IUBS蘇州国際シンポジウム

IUBS (International Union of Biological Science:生物科学国際連合)主催の国際シンポジウムが中国(江蘇省)での蘇州(Suzhou)で来週末に開催予定で、講演の招待を受けていましたが、所用でキャンセルすることにしました。 非常にいい企画のシンポジウムです…

梅雨時の雨と曇り

梅雨ど真ん中の日本。再び、南九州ではかなりの集中豪雨があったようです。

余りにも早かった最期

現在、がん種や進行度にはもちろん寄るでしょうが、「がんは治る病気」という前提で、例外として治らない場合があるという考え方が、がん専門医が患者さんに向かう一般的なポリシーと聞いたことがあります。 それでも、親友は食道がんを原発に転移もあって、逝…

基礎研究の重要性

いうまでもなく、「基礎研究」は非常に重要です。 深刻な国家的な財政難の状況の下、基礎研究をどう守り抜くかという努力は、研究者の自助努力の限界を越えてしまっているのかも知りません。 そんな大切な課題をじっくりと考えさせられる1 日でした。

梅雨前線

地球の温暖化の影響で、地域的な「ゲリラ集中豪雨」が頻発することは、天候のコンピュータシミュレーションで示されているとのことですが、梅雨のような広域気象にも極端な集中豪雨があるというのが、今回の九州全体の集中豪雨でよくわかりました。

ファルマバレーセンター所長

2012年4月から静岡県東部のファルマバレーセンター所長に植田勝智氏が就任されています。静岡がんセンターの中にあって、非常に頑張っておられます。最近よく、テレビや新聞で見ます。地域連携だけでなく、昨年12月に地域活性化の総合特区に選定され、沼津高…

海外派遣2倍(総合科学技術会議)

2012年6月21日の総合科学技術会議で、研究者育成強化の工程表が作成されました。その中で、2020年度までに研究者の海外への長期派遣を2010年度に比べて約2倍(8500人)にすることを決めました。 若い研究者の方々は、是非このプログラムを活用し…

横浜国大の新入生に留学義務

横浜国立大学は、全学部の定員の1割に相当する新入生に、入学直後から約半年間、留学を義務付ける枠を設けるとのことです。入試も英語重視となり、留学先もアジアとオーストラリアが対象です。 若い人たちに国際化の感覚を身につけるきっかけを作ってもらう…

米スパコン「セコイア」世界1位

2012年6月18日に発表された世界スパコン性能ランキングで、日本のスパコン「京」が米国スパコン「セコイア」に抜かれ、世界一の座を奪われました。 1秒あたりの兆回で示す計算速度は、ローレンス・リバモア国立研究所のIBM製「セコイア」は16,324兆回で、「…

台風一過

台風4号も、本州北部ではまだ油断できない状況が続いています。台風5号がまた来ているようですが、本日は何とか台風一過で、いい天気になるといいのですが。ただ、天気予報によると、気温がかなり高くなるようです。

台風4号の強風と豪雨

昨夜の午後10時頃以降から深夜まで、三島でも台風4号の強風と豪雨がひどく、家の中にいても恐怖感を覚えるほどのすごいものでした。ガラス窓が強風で割れるのではないかと思うほど、大きな音を立てて激しく振動していました。 沼津市では、プレハブ住宅の…

オスプレイ

ミサゴ(鶚、雎鳩、学名: Pandion)は、鳥類ミサゴ科ミサゴ属の総称で、1種または2種が分類されます。 形態は「全長54–64cm。翼開張150–180cm。体重1.2–2kg。雄雌ほぼ同じ色彩で、背中と翼の上面は黒褐色、腹部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通って首に…

ALA (5-Amino Levulinic Acid)

ALAとは5-Amino Levulinic Acid(5-アミノレブリン酸)の略称です。必須アミノ酸ではありませんが、動植物の生体内に含まれるアミノ酸の一種です。植物においては、エネルギー生産において非常に重要な役割を果たす葉緑素(クロロフィル)の原料となるアミノ酸…

「未来のサイエンスに願う」

敬愛する東大名誉教授の和田昭允先生の定例コラム「あすへの話題」の最新版(2012年6月14日(木)日経新聞夕刊)が、「未来のサイエンスに願う」というタイトルで出ています。和田先生の要点の鮮明性と文章の明確さには、いつもながら敬服します。 今回、和田先…

田中夫妻のご来訪

ドイツ留学を終えて、つくばの研究所に復帰したということで、田中ご夫妻が研究室にあいさつに来てくれました。 あいにく教授はお通夜が急遽入り、事前の打ち合わせ通りお会いすることができませんでした。しかし、何とか午後8時前には三島に戻ることができ…

三笠宮寛仁親王殿下にご冥福を

2012年(平成24年)6月6日に多臓器不全で亡くなった三笠宮寛仁(ともひと)親王殿下の「斂葬(れんそう)の儀」が、豊島岡墓地に設けられた葬場で営まれました。 2002年11月に47歳で急逝された弟の高円宮(たかまどのみや)様が眠るお墓と向かい合うに埋葬されるとのこ…

殺藻細菌

自然というか生態系というのは、実に面白いですね。この赤潮の原因プランクトンを殺してします細菌があるのです。これを「殺藻細菌」といいます。 直接に接触して殺す細菌と、毒素を出してそれが原因プランクトンンに到達して間接的に殺す細菌とがあります。…

赤潮の原因プランクトン

海洋メタゲノムの研究開発のなかでも、最も実際の応用に近いのが「赤潮」対策です。赤潮は、非常に深刻な漁業被害を及ぼします。 赤潮の原因には、プランクトンの異常な大量発生によるものですが、プランクトンにはいくつかの異なる種類があります。 「珪藻 …

正々堂々と原則に戻ろう

問題の本質を正確に理解するには、原則に戻って考え直してみることです。すると、いままで「もやもや」していた状況や「曖昧模糊」な理解に、霧が晴れるように視界が開かれてきます。「正々堂々」と原則に戻って考えてみる勇気を持つことが肝要です。

世界最年少のMD・PhD

米国のシカゴ大学の矢野祥さんは、現在21歳で、2012年6月9日に同大学開校以来の最年少で医学部を卒業したとの報道がありました。IQが200を超える「天才少年」として、日本のテレビなどでも子供のころから再三放送されていたので、覚えておられる人も多いかも…

不可能とみえるものに「挑む」こと

英語の「Challenge」には、いくつかの微妙に異なる意味があります。しかし、サイエンスの分野でよく使われる意味は、「不可能とみえるものに挑む」ことではないでしょうか? 先日、新幹線の中のある会社のボード広告に、「チャンレンジは若者の言葉ではない…

「種の起原」の日本での翻訳版

チャールズ・ダーウィンの「The Origin of Species」の我が国での翻訳は、1896年から、複数回にわたっていろいろな翻訳者によってなされています。 アナーキズムでも有名だった大杉榮も、1915年に翻訳本を出版しています。当時、このダーウィンの本は、我が…

トマトゲノム論文

トマトの学名が、Solanum lycopersicumです。Nature誌の2012年5月31日号(Nature 485:635–641 (31 May 2012))に、トマトゲノムの論文がLetterで掲載されています。 日本のマスコミでも、多くカバーされましたので、皆さんご存じのこと思います。 タイトルは、…

海洋基本法の大幅に改訂

以前に超党派で立法された海洋基本法が、数日前に大幅に改訂されました。 港湾関係や海底資源などは守備範囲を越えますが、海洋生物資源や海洋環境に関することになると無関心ではおれません。 かなり、微小なプランクトンなどから大型魚類などにいたるまで…

先進技術導入のつけと見識

2011年9月12日のこの日記でも書きましたように、札幌の地下鉄のいくつかの駅では、自動改札機に切符を裏側のままにして通ろうとすると、その切符を認識できずに拒否されてしました。(もう全駅で改善されて、いまではそうでない場合は、失礼をお許しください…

「人間はーナゼ特別なのか?」

東大名誉教授の和田昭允先生のコラム(6月7日(木)日本経済新聞夕刊コラム「あすへの話題」)は、いつも簡潔で明瞭な主張がなされます。この日のコラムも、冴えた切れ味の小文でした。 和田先生は言います、「人間だけがふたつの世代間の情報伝達機構を持ってい…

ボイスキュー

地元のラジオFM放送局「ボイスキュー」が開局15周年を迎えます。おめでとうございます。 特別番組のため、15分ほどの収録があるようで、教授も喜んで協力します。