啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

DNA鑑定学会大会が成功裏に終了

昨日、第5回DNA鑑定学会大会が成功裏に終了いたしました。 ご協力・ご支援をいただいたすべての皆さまに厚く御礼を申し上げます。 本当にどうもありがとうございました。

最新次世代シーケンサーの活用と解析

第5回DNA鑑定学会大会(東京・虎ノ門・発明会館)の2日目。朝から、ワークショップ「最新次世代シーケンサーの活用と解析」が開催されました。 以下のようなプログラムの下、活発な議論が繰り広げられました。若い人たちの出席が多く、将来の発展が大いに…

DNA鑑定学会特別講演・山本卓教授の「ゲノム編集」

広島大学の山本卓(やまもと・たかし)教授のDNA鑑定学会の特別講演「人工ヌクレアーゼ(ZFNやTALEN)を用いたゲノム編集研究の現状と可能性」は、出席者に大きなインパクトを与えました。 今後も、DNA鑑定学会にご協力をいただけるということで、山本先生のご…

人工ヌクレアーゼによるゲノム編集

「人工ヌクレアーゼによって誘導されたDNA二本鎖の切断は、主に非相同末端連結によって修復されますが、そこ過程でしばしば塩基の欠失や挿入が起こり、標的遺伝子がは破戒されます。また、標的遺伝子の相同配列を両端にもつ(GFPなどの)外来遺伝子を共導入す…

ターレン(TALEN)

最近によく使われだした人工ヌクレアーゼが、ターレンと言われるものです。 ターレンは、標的な配列が比較的に自由に選択できる植物の病原性細菌キサントモナスのTALE由来ののDNA結合ドメインを利用したもので、Transcription Activator-Like Effector Nucle…

ZFNs (Zink Finger Nucleases)

人工ヌクレアーゼとは、ゲノム上の標的配列に特異的に結合するDNA結合ドメインと制限酵素FokIのDNA切断ドメインを融合したキメラタンパク質のことです。 いままでよく使われていた人工ヌクレアーゼは、Zinc fingerをDNA結合ドメインとして利用したZFN (zinc-…

ゲノム編集

設計可能な人工制限酵素(人工ヌクレアーゼ)を用いて、ゲノム上の特定の遺伝子をノックアウトしたり、標識遺伝子をノックインする技術を、「ゲノム編集(Genome Editing)」といいます。おそらく、全面的なゲノム工学(Genome Engineering)に向かうための基礎とな…

クリスマスカード

クリスマスカードの交換は、年が経つにつれて国際的なお付き合いの人達の人数も増えてきました。研究関係のお付き合いだけでも、今年は140枚を用意しています。単価が年賀状よりかなり高いので、ちょっと覚悟の個人的な出費となります。自筆のサインを入…

重ねて、明日からのDNA鑑定学会大会のご参加を!

DNA鑑定学会大会は、参加費無料です。東京の虎ノ門の発明会館で行われます。 まだ予定の席がありますので、どうかご参加ください。お願いいたします。 事前登録していただければ、一部のご参加でもかまいません。重ねて、どうか奮ってのご参加をお願いいたし…

名市大の鈴木善幸教授が来所して講演

名古屋市立大学の鈴木善幸教授が、集団遺伝研究部門のEVO-GENセミナーに参加するとともに、Biological Symposiumで講演しました。 夜は、三島駅前で夕食会が開催されました。共同研究を積極的に展開する鈴木教授。応援しています!

明後日からの11月29日(木)・30日(金) DNA鑑定学会大会

明後日からいよいDNA鑑定学会が東京・虎ノ門の発明会館で始まります。 いま、「ゲノム編集」で注目浴びています広島大学の山本卓先生の特別講演 最新のDNA鑑定装置の説明や欧米における動きに詳しい東北大学の橋谷田先生の特別講演 ISO認定制度のメリット等…

放射線医科学、再び

「放射線医科学」の推進が重要であるという声を、最近よく聞きます。福島の原発事故との関連ももちろんありますが、がん治療などに様々なタイプの放射線が非常に活躍したり、分子イメージングもその分野に入るでしょう。 一方、大学における放射線科に入る医…

雨の三島

三島では、朝から冷たい雨が降っています。気温はそんなに低くはないのですが、雨が周りを冷たくしているようです。 北海道では、季節的には、この冷え込みが、いわゆる「リラ冷え」と言われているものに対応するのでしょうか。いえいえ、「リラ冷え」は、だいた…

藍藻(シアノバクテリア)

藍藻(らんそう)はシアノバクテリア(藍色細菌)とも呼ばれる真正細菌の1群であり、光合成によって酸素を生み出すという特徴を持ちます。単細胞で浮遊するもの、少数細胞の集団を作るもの、糸状に細胞が並んだ構造を持つものなどがあるのですが、「藍藻」と…

藻類とは

藻類とは、地上植物を除く酸素発生型光合成を行う雑多な生物の総称であります。つまり、総称に過ぎないことの認識を持つことが大切なようです。 (引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%BB%E9%A1%9E) ーー 「藻類(そうるい, algae)とは、酸素発生型…

「造本有理」

面白い記事を目にしました。「造本有理」と題する多摩美術大学の平出隆教授の「本作り」の記事でした。わずか8ページからなる本、表紙が封筒でアマゾンに申し込めばそのまま郵便で送ってくると言う極薄の本の出版。 世の中には、本当に面白い「仕事」という…

珪藻

珪藻(ケイソウ)は不等毛植物門珪藻綱に属する単細胞性の藻類で、細胞が珪酸質の被殻 (frustule) に入っているのが特徴です。 珪藻は全て光合成を行う独立栄養生物で、細胞内に1個から多数の葉緑体を持ち、褐藻等と同じくクロロフィルa、c1、c2の光合成色素…

若鷹丸

独立行政法人・水産総合研究センター(Incorporated Administrative Agency, Fisheries Research Agency: FRA)の東北区水産研究所(東北水研)が所有する調査船「若鷹丸」に乗船して、海洋微生物メタゲノム解析の現場を見てきました。 残念ながら悪天候で航海は…

震度4の地震:仙台と関東地方

早朝の午前5:20頃に宮城県沖で地震があり、塩釜のビジネスホテルで寝ていたら、大きな揺れを感じて、びっくりして目覚めてしまいました。 帰りの新幹線で、塩釜から仙台経由で東京までたどり着き、東海道新幹線に乗った途端、品川駅の手前で「停電」。新幹線…

フロントランナー

同日の朝日新聞2012年11月24日(土)の朝刊の別刷版「Be」の「フロントランナー」に、本年2012年9月24日(月)の教授が学会長の日本遺伝学会の九州大会(大会長:中別府雄作教授)の一般公開講演会で「生活習慣病のゲノム疫学」と題して講演いただいた、久山町研…

北里大学創立50周年記念シンポジウム

「北里研究所100周年・北里大学創立50周年記念シンポジウム」(主催:学校法人北里研究所、後援:朝日新聞社、協賛:日本医師会)の全面2面にわたる公告特集が、朝日新聞2012年11月24日(土)の朝刊に大きく出ています。 我が国の細菌学の巨匠・北里柴三郎博士(1853…

きのうの「いい夫婦の日」

本日の2012年11月23日(金)の朝日新聞夕刊の天声人語に紹介していた、「朝日歌壇番外地」の一首が傑作です。 「相手選ぶ 眼(め)の有るわれ(我)と 無き妻の 結果が出た 五十年目の春」 亭主は「いい妻を選んだ。相手を選ぶ眼があった。」という一方、妻は「い…

敗北的刹那主義

「敗北主義」や「刹那主義」は、投げやりでその場限りの生き方を象徴する考え方ですが、何かその二つを合わせた「敗北的刹那主義」のような雰囲気を日本社会に感じつつあります。 アジアにおけるNO.1の位置からNo.2へ。そして、将来何があるか分から…

勤労感謝の日

三島から東京の新幹線は、自由席も満席。時間にも寄るんでしょうが、観光やショッピングに向かう人達でしょう。良い季節の3連休ですので当然とはいえ、大震災の昨年とは打って変わっての状況です。

ブラックフ・ライデー (Black Friday)

アメリカも「Thanks Giving (感謝祭)」の休日シーズンが到来し、クリスマス前の一大デパート商戦もたけなわとことです。このため、黒字になる金曜日という意味で、「ブラック・フライデー」と呼ばれると複数の報道メディアが報じています。 毎年感謝祭翌日の…

夫婦の日

もういろいろなところでお聞き及びかも知れませんが、本日の11月22日は、「いいふうふ(11・22)」と読み替えるそうで、「いい夫婦の日」だそうです。 この日だけでなく、既婚者はいつも「いい夫婦」でいたいですね。

国友一貫斎 (国友藤兵衛)

江戸後期の科学技術者。空気銃(気砲)を始め、玉燈(照明器具)、御懐中筆(万年筆、毛筆ペン)、鋼弩、神鏡(魔鏡)など数々の物を作り出した発明家。特に、グレゴリー式反射望遠鏡を造り、飛行機や潜水艦・潜水服の設計までしていたという近江国友村(滋賀…

良いセミナー

本日は、金城研究員と野澤助教が、それぞれ最近のNature論文を紹介しましたが、とても興味深い論文でした。それぞれに紹介もうまく、質疑応答や議論が大変盛り上がりました。 野澤助手の着任以来、彼の努力と才覚で研究室のみんなの動きがとても活き活きとし…

イオントレント・プロトンが出始める

イオントレントのPGMの上位機種であるプロトンが、日本の研究室などに次々と搬入され出しているようです。MiSeqなどとの一騎打ちが起こってくるのでしょうか。

CREST連携会議

JSTのCREST「海洋微生物多様性メタゲノム解析」の代表を教授はしていますが、東大海洋研グループとの連携を図る会議がお台場でありました。 いよいよデータが出てきて、科学的な内容の議論を行うことができるようになってきました。