啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

C型肝炎からB型肝炎への研究力点の再シフト

非A非B型肝炎ウイルスの代表格として一躍焦点を浴びたC肝炎ウイルス。そして、分子疫学的アプローチの進展に伴って、C型肝炎ウイルスの研究や治療薬開発は大いなる進展をとげます。そして、HIVと同様に3剤併用療法がかなりの効能を果たすことが認められます。問題は、薬剤抵抗性ウイルスの出現をどう止めるかです。
 研究の焦点がもともとのB型肝炎ウイルスからC型肝炎ウイルスに移り、そしてまた進展の進んだC型肝炎ウイルスからB型肝炎ウイルスに研究の力点が戻ってきています。やはり、ゲノムにウイルスの遺伝情報が潜り込む種類の病原性ウイルスは、なかなか手ごわい相手のようです。