啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

A380-800

A380-800とは、最新鋭のエアバスの超大型機のことで、就航してから時間的にはそれなりに経ちますが、最近中東の航空会社の飛行機に乗る機会が増えたので、このエアバスA380機に乗る機会が増えています。
ところが、このA380機から色々な興味深いことが見えてきました。
まず、現在、日本の航空会社ではこの超大型機をどこも持っていないようです。あるLCCの1社が数機を発注中というのはあるようです。シンガポール航空やルフトハンザ航空は10機前後持っているようですが、エミレーツ航空というのは、何と140機も持っています。
 日本の航空会社の飛行機に乗ると、ボーイング787型機を除くと、基本的にはその機体と装備の古さに愕然とします。これは、米国の航空会社にも、ほぼ同じことが言えます。
 しかし、エミレーツ航空に代表されるように、中東の航空会社の機体は、カタール航空であれエディハド航空であれ、サウジアラビア航空であれ、ほとんどが最新鋭です。ビジネスクラスはもちろんのこと、エコノミークラスであってもタッチパネル式の液晶画面やリモートコントロールは基本的に当たり前となっており、電源サービスもエコノミークラスでもあります。wifiは有料ながら全席で利用可能で、i-phoneを離着陸時以外は、飛行機モードにする必要さえありません。
 ただ、A380の機体の中でも、いろいろな装備に差があります。エミレーツ航空でいえば、まずドバイから東京は、A380では座席数ほどに集客できずに残念ながらボーイング777型機です。しかし、中東内は、ほとんどがA380です。ドバイからニューヨークの直行便が、知る限り一番装備に力を入れており、米国の経済回復が力強く収益的にも期待されているのであろうと推測されます。また、ドバイから韓国のインチョンへのA380の装備は、中東内のA380ほどにはよくなく、韓国人労働者を中東に送りこんだ一昔ほどの集客力がなくなっていることが推測されます。
 また、どうもジェッダから北京への直行便も無くなり、中国にも経済衰退の影が忍び寄っていることもよく分かります。
 やはり、これらに比べると、中東内の各国には勢いがあるようです。イラク情勢も、まだ直接の影響は現在のところ、ほとんど受けておりません。