啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「ギャンブル」遺伝子

<AFP=時事 6月17日(火)12時58分配信から引用>
「ギャンブルとの向き合い方、遺伝子が大きく関与か 米研究」
 「米カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の研究チームは16日、人が賭け事や投資を行う時の行動には、遺伝子が大きな役割を持つことが示されたとする研究報告を発表した。米科学誌「米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)」に掲載された論文によると、問題の遺伝子は、快楽の信号を発して「報酬を求める動機」とする脳内化学物質のドーパミンの役割に影響を与えるという。
(中略)
 研究では、シンガポール国立大学(National University of Singapore、NUS)の学生217人のゲノムを解析し、およそ70万個の遺伝子多様体を探索し、そのうちドーパミンの調節にかかわる遺伝子12個種に着目した。
 学生たちには、匿名の相手とコンピューター上で賭けをするゲームをしてもらい、その時の脳の様子をMRI画像で調べた。その結果、相手の考えを想像し、その行動を予期して対応することに長けた学生には、脳の前頭前皮質内側部でドーパミンの働きに影響を与える3つの遺伝子に変異があることがわかった。
一方、試行錯誤的な学習を得意とする学生では、主に脳の線条体部分においてドーパミンに影響を与える2つの遺伝子に変異があったという。(以下、略。)」