啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

ザック監督の敗戦の弁:リーダシップの鏡

残念ながら、2014年のブラジル・サッカーワールドカップの日本代表は惨敗でした。
このザッケローニ監督の言葉に、「勝つの選手の力、負けるのは全て監督の責任。」があったといいます。
KAUST(アブドラ国王科学技術大学)にて、キャンパス内はほとんどアメリカにいるような状況ですが、リーダシップ(Leadership)という言葉を頻繁に聞きます。
ここでいうリーダシップという意味は、日本でいう「指導力」や「指導性」と言った概念的なことや能力的なこととは微妙に異なります。むしろ、ある組織の「一人の指導者」だけでなく、「組織の指導者グループ」そのものをリーダシップと言っています。つまり、「組織を決断と実行で引っ張っていくグループ」のことをリーダシップといっているのです。
このリーダシップの心得というのが、ザッケローニ監督の言葉に現れているように思います。
これは、現実の困難な立場に立った場合、非常に言うのが難しい言葉です。しかし、責任を全部取る覚悟がなければ、いいリーダシップになれないことは明らかであります。