啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2014-06-16から1日間の記事一覧

ゲノムは「道具」という考え方

むしろ、ゲノムを「道具」として用いるパラダイムに、その変換が起こってしまっていることを、強く認識しておく必要があります。 たとえば、極端な例として、一つの遺伝子の存在を確認するために、そのゲノムを完全解読するほうが効率的で安価なのです。 も…

ゲノム「科学」の終焉

つまり、ゲノム解読それ自身が研究対象となる時代は終わったのです。解読したゲノム配列から、何がわかるかと言う問題設定では、もう先に進まなくなっているのです。 そのことは、言い方に微妙なところがありますが、ゲノム情報から多くのことが分かることは…

マルチゲノムの花盛り

先週のプエルトリコで開催されたSMBE (Society of Molecular Biology and Evolution: 「分子生物学と進化」国際学会)でも、多くの発表において、ゲノムは普通のように示され、それも複数示されないと何か物足りなさを感じてしまうほどの花盛りでした。 それ…