啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

日本人の「死後」観

 昔の日本人の「死」に対する精神的な強さは、「死んだ後にも世界があって、その死に方でその死後の「生き方」も決まってしまう」という「来世」概念の存在も強く影響していたと言われています。
 特定な宗教に依拠していない限り、そこまで強い来世への想いはないとしても、今も家庭に仏壇があったり、若い人達が機会あるごとにお参りや願掛けを行ったりするのも、どこかに「死後」に対する感覚があることは否めません。
 ここに、鈴木大拙の「霊性の自覚」の問題が出てくるのでしょう。