啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Medical Excellence Japan: 新社団法人設立( 官房長官資料2(2013年4月22日付け))

国際的な医療ツアーリズムの今後の発展が本格化するのか、要注目です。 (引用:http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/skkkaigi/dai7/siryou06.pdf)

「日本版NIH」の骨子(官房長官資料1(2013年4月22日付け))

去る2013年4月22日に第7回産業競争力会議に提出された菅官房長官の「「日本版NIH」の骨子と「社団法人MEJ (Medical Excellence Japan)」の骨子」資料の波紋が広がっています。 現在、各省でさまざまな立場での検討が続いていると思われます。 2013年2月に廃…

3本の矢の総仕上げ

1本の矢が大胆な「金融政策」、2本の矢が「財政出動」、そして3本の矢が「成長戦略」。その3本目の「成長戦略」の骨太の方針の策定が行われようとしています。 現在の国会の閉会とともに、参院選挙の前哨戦としての都議会選挙、そして参院選挙(衆参同時選挙の可能…

岐路に立つミリアッド(Myriad)社

BRCA遺伝子の検査で莫大な利益を上げているといわれているミリアッド(Myriad)社。もともと人類集団遺伝学者のマーク・スコルニック博士のこの遺伝子の発見に基づいています。 彼は、教授も大変お世話になっている人類集団遺伝学者の大御所のルカ・キャバリ…

知られざる米連邦高裁の「ヒト遺伝子は知財化できるのか」訴訟

BRCA遺伝子を対象に、米国のsupreme courtで、「ヒト遺伝子は知財化できるのか」をテーマに審議中。日本では、ほとんど報道されないのが不思議です。

BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子

乳がん検査のBRCA1遺伝子と前立腺がん検査のBRCA2遺伝子

アベノミクスの本質の一面

これからの日本の将来にとって、アベノミクスというのは、お札という紙切れを刷って日本円という現金の価値を低めながら、国債という国民への借金を返済していこうという一面をもった国家戦略ですから、その是非は別として、個人としてどういうステップを次…

マネー暴走

実感のない景気回復のなかで、何が本当に変わろうとしているのか、あるいはアベノミクスという音楽がなり続き、それに合わせてマネーだけが暴走的に踊り続けているのか、この見極めが現在の世の中の動きを正確に理解するうえで非常に重要と思われます。

世界が注目のバーナンキ議会証言(5月22日)

米国の現地時間の明日5月22日に予定されている米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長の米国議会での証言で、金融緩和の終焉に向かうというのか、それを継続するというのかが、注目点と言われている所以です。この証言によっては、現在の円安傾向にも大き…

乳がん予防手術の波紋

女優アンジーの乳がんのリスクヘッジのための乳房切除手術は、多くの一例。これに引きつづいて、がん予防のための前立腺切除手術の男性も話題に。

テールリスク (tail risk)

テールリスク(tail risk)とは、「確率は低いが、発生すると非常に巨大な損失をもたらすリスク。」のこと。 (引用:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/251285/m0u/) 一方、経済の分野では、「テールリスクは、「ブラックスワン・イベント」とも呼ばれ…

ブラックスワン・イベント

「ブラック・スワン」とは本のタイトルで、ナシム・タレブという金融デリバティブの専門家が2007年に出版してベストセラーになったものです。「黒い白鳥」が意味するところは、「確率論や従来からの認識・経験からでは予想できない現象」、すなわち、「ほと…

最近日本が海外でまた話題になってきた感じ

1ドルが100円を超えたという5月10日付けのウォールストリートジャーナルの1面トップニュース。 アベノミクスのせいか、最近日本の話題が世界で増えてきてるように思います。経済ニュースは中国に独占され、芸能ニュースは「各南スタイル」で韓国が中心となり…

ゲノムルネッサンス

「ゲノムルネッサンス 〜シーケンシングが拓く多様な生命像」と銘打って、第10回国際ゲノム会議が、一ツ橋の学術総合センター(一橋講堂)で本日より3日間にわたって開催されます。 約400人以上の参加が見込まれているようなことを聞きました。非常に興…

「褌の川流れ」(ふんどしのかわながれ)

「で……食ひ(杭に)かかる。(喰ひしん坊にいふ)。〔旧隠語〕 」 (引用:隠語大辞典: http://www.weblio.jp/content/%E8%A4%8C%E3%81%AE%E5%B7%9D%E6%B5%81%E3%82%8C)

「なおらい」(直会)とは

「直会(なおらい)とは、神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事(共飲共食儀礼)である。」 「一般には、神事が終わった後の宴会(打ち上げ)と解されているが、本来は神事を構成する行事の一つである。神霊が召し…

スロッシング

「スロッシング(英語:sloshing)とは、容器内の液体が外部からの比較的長周期な振動によって揺動すること。この揺動により液体が容器から溢れ出る被害が問題になっている。」 「石油タンカーやLNGタンカーなど大量の液体を輸送する船舶では、海上運航時の低…

オルガルヒとFPG (「金融産業グループ」)

「1993年12月の大統領令によって、これらの新興財閥は、「金融産業グループ」(FPG、フィナンソヴォ・プロムイシュレンナヤ・グルッパ)と認定され、ソ連崩壊後のロシア経済を再建する主体として政府から肯定された。 1995年11月には「FPG法」が成立し、新興…

オルガルヒと協同組合活動

「後者は、ゴルバチョフ時代に協同組合活動の緩和により、従来ソ連で行われていた部門別管理の枠を越えて、経済活動の拡大に成功した企業が新興財閥化していったものである。 これらに入るものは、ウラジーミル・グシンスキーのモスト・グループやアレクサン…

オルガルヒと国家コンツェルン

「前者は、ソ連閣僚会議の各部門別工業省庁が、その管轄下に置いていた企業集団が、再編され成立したものである。 特にエリツィン時代初期に急進的経済改革を志向したエゴール・ガイダル、アナトリー・チュバイスらと、彼らにアドバイスをしたジェフリー・サ…

「なおらい」(直会)の語源

「なほらひ(なおらい)」の語源については、「直り合い(なほりあひ)」の意とするのが通例である。」 「一同が、祭祀のため行った斎戒を解き、平常に直る(復る)という意味である。折口信夫は「なほらひ」は直日神を祀る神事であり、神祭が終わった後に、…

「なおらい」

先日、ある知人の方から、「今後、「なおらい」をやるので、是非ご参加されませんか?」と聞かれ、思わず「な・お・ら・い?」と聞き返してしまいました。 この地方特有の方言かとの思いもあって聞きなおしたのですが、「いやあ〜、「打ち上げ」ですよ!」と…

オルガルヒ:社会主義体制から資本主義体制への移行過程

「ロシアの新興財閥は、ソ連時代の社会主義的政治・経済体制から、資本主義体制に移行する過程で形成された。 ソ連時代に既に企業の集団化が推進されてきた。1973年にソ連共産党中央委員会及びソ連閣僚会議によって「工業管理の一層の改善に関する若干の措置…

オルガルヒとは

「ロシアの新興財閥は、ロシアの資本主義化の過程で形成された政治的影響力を有する寡頭資本家。一般的には寡頭制(Oligarchy)にちなみ、オリガルヒ(Олигархи, oligarch)と呼ばれる。」 (引用:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%A…

「Oichica」

博多弁で、おいしいことを「おいしかあ」と言います。 天神地下街にも、いろいろと美味しいお店があるらしく、その地下を「Oichica」というそうです。 この命名には感心しました。

「SUGOCA」の「すごか」ところ

東京のパスモやスイカ(SUICA)のように、 福岡にも交通カードがあります。福岡では、「スゴカ(SUGOCA)」といいます。これが、実に便利なのです。 実際は、交通拠点がコンパクトに固まっているので、その乗り継ぎが非常に便利なのです。その便利さを増幅するのが…

FEBS Open Bioの成功

「FEBS Open Bio」という雑誌は、FEBS Lettersからスピンアウトした姉妹誌ですが、PLoS Oneの速報版と考えるといいと思います。 大体、FEBS Lettersは出版まで早い場合ですと約3ヶ月しか掛かりませんが、FEBS Open Bioはもっと早く出版されます。現時点では…

FEBS Lettersの「PLoS One」版

1昨年に始まった「FEBS Open Bio」という国際学術雑誌に成功の兆しがあります。 もともと、FEBS Lettersという国際学術雑誌は、歴史もあって速報誌としては非常に評価の高い学術誌です。この優秀論文賞を3年連続で日本人研究者が獲得するなど、日本でもよく…

「京」コンピュータの後継機開発

理研が富士通と共同開発したスーパーコンピュータ「京」は、一時的にも世界一になるなど、好業績を出しており、成功したものと考えられています。 この後継機種の開発が、ワーキンググループで議論されており、先日マスコミでも、いよいよ文科省が開発に着手…

PLoS系雑誌における動物愛護問題

最近、周辺の知り合いの研究者で、PLoS Oneに論文を投稿して、動物愛護の問題で論文がレビューにも回されずに、そのまま返却されてしまったという例が続出しています。 これが、チンパンジーなどの類人猿は当然ですし、サルなどの霊長類でもすぐに納得できま…