啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

我が国のリーダー格研究者育成の必要性

 特任制度が広がり、任期付き雇用が一般化する中で、5年間以上の連続雇用は無期雇用とする労働契約法の実施が見込まれているものの、若手研究者から中堅研究者へ成長し、そしてそのうちの何割かがリーダー格として成長していく過程に、大きなひびが入ってきているように思います。
 つまり、非常に優秀な若手研究者でも、財政的な問題や民間企業との待遇格差のため、だんだん持続的で安定的な雇用が難しくなってきているため、リーダー格研究者の卵がどんどん少なくなっているように想います。
 日本の若手研究者は、世界的にみても非常に優秀だと思います。その優秀な人達がどこまで将来の日本を国際競争や国際協力といったグローバルな視野をもって、我が国のリーダー格として育ってくれるのか、この非常にクリティカルな部分にもその対応の目を向ける必要があると思います。