啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

衆参同時選挙の可能性と憲法改正

 この夏に予定されている参院選挙は、半数改選の規定に従って、参院定員の半分のみの選挙となります。憲法96条の憲法改正の手続きを「定員の3分の2」から「出席者の過半数」へと変更することを現在の自民党政権が目指すとすれば、その96条の憲法改正のための「定数の3分の2」の議席の獲得のため、アベノミクスで沸く今のタイミングしかなく、衆院選挙を同時に行う可能性は極めて高いと、専門家が言っていました。
 もちろん、憲法改正の最終目標が、「天皇の元首」問題とともに、第9条の「戦争の放棄」の改正にあるので、徴兵制の可能性や近隣諸国への影響そして沖縄の現実をしっかり直視して、この夏の選挙に臨む必要があります。
 その際、同じような敗戦の歴史を共有し、むしろ2度にわたる世界大戦敗戦の体験と、ナチスという全体主義の台頭を許し周りのヨーロッパ諸国との歴史認識の問題の経験を持ち、さらに東西ドイツの統一までおこなったという意味で先輩格のドイツ、特にその軍隊であるドイツ連邦軍の在り方は、様々な側面に対する「是」と「非」の両方の意味から学ぶべきことが多くあるように思います。