啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

CRESTとさきがけ

JST科学技術振興機構)の「CREST」と「さきがけ」。トップダウンの戦略目標の特定な課題の下で、一方はチーム型でもう一方は個人型で、この国の最高レベルの研究遂行を行うプロジェクトの範疇です。
 「社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として、我が国が直面する重要な課題の達成に向けた基礎研究を推進し、科学技術イノベーションを生み出す創造的な新技術を創出することを目的としています。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、そのもとにJSTが推進すべき研究領域と、研究領域の責任者(研究総括)を定めます。研究提案(研究課題)は研究領域ごとに募集し、研究総括が領域アドバイザーらの協力を得ながら選考します。研究領域のもとで、「CREST」は選定された研究代表者が研究チームを編成し、「さきがけ」は研究者が個人で研究を推進します。」
(一部抜粋引用:http://www.jst.go.jp/pr/info/info906/index.html
 教授は、最近、特にCRESTプロジェクトにお世話になっています。現在「海洋微生物多様性解析」(小池勲夫先生総括)の下で、「海洋微生物メタゲノム解析」プロジェクトの研究代表者を務めるとともに、CREST「構造生命科学」の領域アドバイザーをさせていただいています。
 ある領域の「CREST」と「さきがけ」の両プロジェクトの合同領域会議に出席する機会がありましたが、それぞれの研究のレベルの高さに感心しました。とりわけ、「さきがけ」の若い研究代表者の質の高さに強い印象を受け、将来の発展性が大いに期待できることを確信しました。
 また、所属機関を超えてのこのようなプロジェクトの存在は、科研費と並んで非常に重要な存在意義を持っていると思います。