啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

熱海に国立文学館を

 熱海も温泉旅館を中心とした膨大な観光資源を有しています。
 男性団体客や修学旅行客を対象とした事業モデルからの脱却が一歩遅れ、リゾートマンションに席巻されながらも、海上花火などのイベントを企画しては必死に熱海の観光業を守ろうと努力する地元の姿は、感動さえ覚えます。
 実は、起雲閣にも多く展示されているように、この熱海を愛した文豪や所縁の深い作家は数多くいます。いわば、熱海は「文学の街」なのです。
 坪内逍遥尾崎紅葉志賀直哉山本有三太宰治谷崎潤一郎三島由紀夫遠藤周作三浦朱門池田満寿夫村上春樹などなど・
 熱海に「国立文学館」を作って、泊まり掛けで自分の好きな作家の本を好きなだけ読める温泉施設付き博物館兼図書館を建設しませんか。
「文学の街・熱海」をもっと知ってもらいましょう。これは、徳川家康が愛した温泉以上に、熱海の潜在的な歴史的で思索的な価値のある知的な資源なのですから。