啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

保護主義や国家主義と科学技術の発展

いわゆるグローバライゼイション(グローバル化)を近代歴史の中で最初に成し遂げたのは、科学研究であったといっても過言ではありません。技術開発も国家間で凌ぎを削っていますが、研究者や技術者の国際交流は極めて盛んです。これらの発展の源泉でもある国…

トランプ政権にみる科学技術政策のこれから

トランプ大統領の就任式の演説で、科学技術に関する下りは以下のところだけだったと思います。 「We stand at the birth of a new millennium, ready to unlock the mysteries of space, to free the Earth from the miseries of disease, and to harness th…

就任式の驚くべき時間進行の正確さ

トランプ大統領の就任式の時間進行は、就任式の宣誓の3時間前から始まっています。アーリントン墓地の無名戦士の墓に参り、ホワイトハウスでオバマ大統領夫妻とお茶を一緒にして、その後に議事堂の就任式が行われたのですが、それぞれに様々なイベントが行わ…

トランプ大統領就任式 (The inauguration of Ronald Trump)

2017年1月20日米国東部時間正午(日本時間の午前2時: サウジアラビア時間の午後8時)に、トランプ大統領が第45代米国大統領としての就任の宣誓を行いました。トランプ大統領の演説は、選挙中の主張を概略的に繰り返したものでした。ただ、大きく割れてしまって…

エミレーツ航空でアップグレード

北京からドバイ経由でジッダまでのエミレーツ航空便。北京発は深夜便で、日本の成田や羽田からドバイ行きの深夜便によく似た状況です。ただ、東京からドバイは約11時間かかりますが(ドバイから東京へは約9時間半)、北京からドバイはおそらく約8時間(ドバイか…

天名居

この日は、北京滞在の最終日。午後11時半頃に離陸する飛行機で北京からサウジに戻ります。帰路の前の落ち着かない時間帯ではありますが、4人だけでの食事会。 研究所キャンパスの学食の上階のレストランとは異なって、なんか「最高級」という形容詞が似合い…

旧友との親交を温める(WDCM at CAS)

教授は、北京にも多くの友人がいます。北京最終日は、昨日Big-Dシンポジウムにわざわざ来てくれたCAS(中国科学院)のWDCM (World Data Center of Microbiology: 微生物国際データセンター)のディレクターと、共同研究のあり方など協議を行いました。 日中関係…

夕食会は学生食堂の3階

夕食会は、中国科学院(CAS)キャンパスの学生食堂の3階にある個室用の来賓室。政府からの通達で豪華な食事はできなくなったと、何人かの中国人スタッフが言っていました。 確かに、料理の味は落ちますが、教授はこれで十分。北京ダックがまた出てきましたが、…

昼食時に屋上から北京一望: 大気汚染の切実さ

北京の中国科学院(CAS)に着いて、最初にもらったのが「マスク」。当初、そのマスクの意味が分らなかったですが、いわゆるPM2.5などによる大気汚染がひどい時は、マスクを着けて下さいという趣旨だったようです。 しかし、昼食時に促されてSABメンバー全員が…

Big-D シンポジウム

中国科学院(CAS: Chinese Academy of Science)の研究所の一つであるBIG (Beijing Institute of Genome)に新しく設置されたビッグデータセンター(Big-D: Big Daita Center)の国際諮問会議(SAB: Scientific Advisory Board Meeting) の第2日目に、SABメンバー…

北京・白家大院

夕食は、清王朝時代を再現したレストラン「白家大院」(Bai Jia Da Yuan)で行われました。ウェイターとウェイトレスは、全員清王朝時代の衣装に扮装しているため、観光客が喜びそうな雰囲気の中、北京ダックを食べるという趣向でした。 一見子供だましのよう…

Big-D at BIG in CAS

中国科学院(CAS: Chinese Academy of Science)の研究所の一つであるBIG (Beijing Institute of Genome)に新しく設置されたビッグデータセンター(Big-D: Big Daita Center)の国際諮問会議(SAB: Scientific Advisory Board Meeting) が北京で始まりました。 BI…

日本も寒そう!

日本にも寒波が来ているということで、少し心配です。 静岡県三島市の明日の最低気温が零下3℃!水道管が破裂する事故が多発するのではないかと心配しています。

北京は寒かった!

北京国際空港に着陸したのは、現地時間で午後3時半。着陸前の機長のアナウンスによりますと、北京の外気温が同時刻で1℃。 パスポートコントロールを出て、お迎えの車に移動中、確かに吐く息が白い煙のようになりそうな感じの寒さでした。しかし、朝夕の外気…

日本の麺類の旨さ

年末年始に、日本でいくつかいただきものをしてサウジに持って来たものの中で、日本の麺食品があります。教授のためを思って、基本的にインスタント食品的な麺類をいただくことが多いのですが、これが実に上手いのです。 そばやうどんはもちろんですが、「に…

北京へ

今日から北京へ。と言っても、サウジから中国・北京へ向かいます。でも、3泊4日のトンボ帰り。日本のすぐ近くまで来ていて、そのままサウジに戻るとは残念です。でも、年末年始で日本に居たので、仕事優先です!

「医療保険制度の社会主義化を防ぐ」という考え方

米国の共和党の医療保険制度の考え方は、一律に一様の医療保険を国民皆んなが等しく共有しようとすることを社会主義的と捉え、それでは高いお金を払って高品質な保険を受けようとする人もいれば、安い保険料で最低限の保障があれば十分という人もいて、そこ…

トランプ政権下での医療保険制度

だったら、共和党はオバマケアを撤廃して、どうしようというのでしょうか? 東洋経済オンライン(2016年12月13日)に医療政策学者として津川友介氏の「プライス次期長官は反オバマケアの急先鋒だ ー 米国の医療保険制度は、どう変貌するのか」という記事が、非…

どうして「オバマケア」は共和党にとっていけないのか

杉田米行(すぎた・よねゆき)氏のヘルプレ(Health Press)2015年2がつ10日号「【連載第3回 グローバリズムと日本の医療】オバマケアを斬る なぜアメリカには国民皆保険制度がなかったのか?」という記事が、問題の前提を見事に説明しています。 「アメリカに…

「オバマケア」とは共和党がつけた非難的な呼称

米国の保険制度を理解する上で、 メディケイド(貧困層向けの公的保険)、 メディケア(高齢者と身体障害者向けの公的保険)、 トライケア(軍の健康保険)、 退役軍人用の公的保険 といった保険制度があることを理解する必要があります。 「メディアケア」…

朝焼けに映えるモスク

朝焼けに映えて、KAUSTの小さい方のモスクが美しく、とても綺麗でした。特に、屋根の上に頂く三日月のシンボルが美しく冴えていました。 そう言えば、Yahoo知恵袋の問答に以下のようなものがありました。 「三日月と星はイスラム教を信じる国の人々にとって…

「頑張って、飛んでいけ!」と心で叫ぶ

紅海が西に見えているので、北に向かって飛行している飛行機でしょう。地理的な位置関係からすれば、ジッダ国際空港からドーハやアブダビあるいはドバイなどの中東の大都市かヨーロッパに向かう国際線の飛行機のように推測されます。 思わず、心で「頑張って…

動く飛行機雲を発見

そんなウォーキングの最中の本日の早朝、ふと上を見あげると、ようやく明けたばかりの薄朝焼けの上空に、UFO、いや動く飛行機雲を発見! なんと珍しい。思わず、立ち止まってしばらくその飛行機雲の動きを見つめていました。 (以下は、証拠の動画の予定です…

早朝のウォーキングを再開

日本での年末年始で鈍ってどうしようもなくなった身体を再生すべく、中断していた早朝のウォーキングとラジオ体操を再開した教授。ここサウジアラビアのジッダ近くのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)の美しいキャンパスを、早朝に歩き出しますと、一年でも最…

サウジアラムコとの共同研究

約2年越しで世界最大の石油会社サウジアラムコとの共同研究を進めています。昨年にサウジアラムコから博士課程の大学院生を受け入れて以来、共同研究が加速しています。 これほど、メタゲノム解析が石油会社にとって重要であったかは、皮肉にも共同研究が始…

ザックバラン新年会2017

「ザックバラン新年会2017」と銘を打って、サウジアラビヤの教授が主務とするアブドラ国王科学技術大学(KAUST)の日本人有志で、夕食会を行いました。午後7時15分からラケットスポーツクラブにある日本で言えば高級レストランで行いました。教授主催でしたが…

研究室のグループ・フォト(集合写真)

ホームページに載せたりパンフレットに使ったりするための研究室でのグループ・フォト(集合写真)を撮ってもらいました。 サウジアラビアのアブドラ国王科学技術大学(KAUST)での教授の研究室は、院生も入れて総勢約18名ほどの大きさですが、集合写真のときに…

1月09日

KAUSTキャンパスの緑の維持努力

サウジアラビアの教授が主務とするアブドラ国王科学技術大学(KAUST)のキャンパスで、早朝の散水が始まりました。毎朝、約1時間ほど以下のような散水が行われています。真水なので、石油を燃やして海水から真水を作り、それを散水しているのです。 ヤシの木の…

エミレーツ航空でもらうチョコがゴディバでなくなった!「PACARI」へ!

エミレーツ便で出てくるチョコレートが長い間ゴディバのチョコレートででしたが、最近見たことのないチョコレートに変わりました。その名は、「PACARI」。エクアドル発のプレミアム・オルガニック・チョコレートとかで、3年連続の国際チョコレート金賞という…