啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

保護主義や国家主義と科学技術の発展

いわゆるグローバライゼイション(グローバル化)を近代歴史の中で最初に成し遂げたのは、科学研究であったといっても過言ではありません。技術開発も国家間で凌ぎを削っていますが、研究者や技術者の国際交流は極めて盛んです。これらの発展の源泉でもある国際交流を、保護主義国家主義が少しでも削いでしまうと、過去の歴史家が「あと時の政治で科学技術の発展が何十年も遅れた」という指摘を受けるでしょう。人類が享受し得たはずの様々に役に立つことや新しい考え方が、停滞してしまうことになることだけは避けねばならないと思われます。