啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

世界に開かれたキャリアパスの前提:社会的な支援制度の必要性

多くの場合、家族を持っていますので、家族を連れ行くかどうかは大きな問題になります。これは、世界に開かれたキャリアパスを確立しようとするとき、それを支援する社会の整備が全くできていないため、家族や帰国後の将来の人生設計がほとんどできないので…

アジアへの就職:インドや中東も対象に

昨今の日中関係や日韓関係あるいは日台関係を考えると、アジアもインドや中東まで幅広く考える必要があるように思います。日本の基礎研究の将来を考えるとき、もっと世界に開かれたキャリアパスの確立のあり方を考えねばなりません。その世界として、アジア…

アジアへの就職戦略

3拍子揃っていなくても、優秀な人材はたくさんいます。このような人達のキャリアパスを早急に見いだして上げなければ、ひいてはその次の人材も枯渇することになります。 やはり、欧米の同じような研究ポストの競争率の激しさや厳しさを考えると、アジアへの…

「アウト」の時期

ポストがない訳でありません。「良い論文が複数出ていて」・「研究遂行能力もあり」・「人柄もよく社交性もある」ようないわゆる3拍子揃った人材には、2つも3つも「お呼び」がかかっており、むしろ買い手市場のような形になっています。一方、この3拍子が…

敬老の日

「えっ〜と、今日って敬老の日?敬老の日って、おやすみだっけ?」といった会話が聞こえてきそう感じがします。

思いこもごも

最近、「思いこもごも」の時間が増えてきています。

研究ポストへの就職難

若い人達の就職口、特に「パーマネント・ポジション」といわれる終身雇用型(実質でOK)のポストやそれに向けた審査付きコースの「テニュア・トラック ポジション」のポストが極端に少なくなってきており、任期付きの教員職にいる研究者やプロジェクト雇用…

早く改善して欲しい日韓関係・日中関係

韓国(朝鮮)のこの儒教思想の考え方が、中国にそのまま適用できるとは考えませんが、日韓・日中の関係の今後を憂いその将来を思うと、何とか解決の方向を見い出そうとするとき、小さな助けのひとつにはなるのかもしれません。

儒教思想から考える日韓関係

この儒教思想を日韓関係・日中関係に当てはめてみると、韓国の友人が述懐したことを想起しながら言えば、以下のようになります。韓国(朝鮮)は中国から文化を伝承していただいたという歴史を考えると、中国が「父」で韓国(朝鮮)が「子」の関係になると言…

儒教思想における父子関係

もうひとつは、儒教思想の理解が必要と思われます。「親孝行」でいうところの「親に対する忠」は、儒教思想の非常に中核的な考え方のひとつと言われています。この「親(父)」と「子」の関係は、キリスト教とは非常に異なるものです。なぜなら、キリスト教…

日本と韓国の認識の相違の理解

たとえば、日本の8月15日は「終戦記念日」ですが、韓国では「対日解放記念日」です。日本では「豊臣秀吉・加藤清正・伊藤博文」は英雄ですが、韓国ではむしろ日本の3大悪人として認識されています。伊藤博文・初代内閣総理大臣を暗殺した安重根は、日本では…

「怨(えん)」と「恨(こん)」

日本では、一言で「怨恨」といいますが、「怨」と「恨」が韓国(おそらく朝鮮半島全般)では本質的に異なるということを、山折哲夫先生が日経新聞の日曜版の連載で書いていました。全くその通りだと納得した次第です。 山折先生によると、「怨」は外に対する…

日韓・日中の関係を憂う

中国各地で反日デモが相次いで勃発している報道が連日続いています。尖閣諸島(中国では「魚釣島」)の領有権をめぐっての問題での反日感情の高まりと報道されています。 日中国交正常化40周年記念の今年、教授の関係でも、この11月に「トップサイエンティ…

急遽、熊本へ

ついに、有明海に赤潮が発生したの第一報を中央水研の長井先生から数日前に受けました。 現在行っている農水省の赤潮対策メタゲノム解析プロジェクトの最大の山場になる可能性があります。 すでに、精力的なサンプル収集に入ってもらってはいますが、現場で…

3拠点長会議

表記の会議が、文科省でありました。会議の終了が夜の8時を回ってしました。

「構造生命科学」プロジェクトの交流会

いよいよ、「構造生命科学」プロジェクトの3拠点(解析拠点・制御拠点・情報拠点)の交流会が、9月の末から10月のはじめにかけて、神戸ポートピアで開催されます。 バイオインフォマティクスの人達が、異なる分野の人達と交流することが大きなテーマになっていま…

ゲノム研究の複雑化

ゲノム研究が、時間と闘いのように、だんだん複雑化してきているように思います。 以前にも指摘したように、研究のリミテッング・ファクターが高価で操作に技術力がいる大型シーケンサーであった時代は終わり、以下の二つのことが、新たなクリティカル・ファ…

国際学術雑誌GENEのEditor会議

本日は、朝9時から、オランダのアムステルダム、米国ミネソタ州のミネアアポリス、そして三島をむすんで約2時間の国際テレコンファレンスでした。教授がGENE誌のCo Editor-in=Chiefとして帰リ咲きするに際し、今後の方向性を決める大事な会議を行ったもので…

国際テレコンファレンスの急増

最近、国際テレコンファレンスを行う機会が急増しています。英語では、電話会議をテレコンファレンス(Tele Conference)といい、電話会議をビデオコンファレンス(Video Conference)といいます。 たとえば、先日は、HUGOのカウンシル会議を国際テレコンフ…

急遽、東京出張へ

本日は、構造生命科学プロジェクトの3拠点長会議を明日に控え、今月末の全体交流会のプログラムやパンフレット作製など重要案件の打ち合わせのため、急遽東京出張となりました。

東日本大震災から1年半

そして、日本ではあの東日本大震災から1年半が経ちました。まだまだ、様々な思いの中での復興ということでしょう。

米国同時多発テロから11年

米国で起きた同時多発テロ事件が2001年9月11日に起こり、それから11年となりました。現場の1つとなったニューヨークの世界貿易センタービルの跡地では、日本時間11日21時半すぎから追悼式典が行われたとの報道があっています。

東京駅コインロッカー満杯からみる旅行熱

今朝10時15分にミュンヘン経由でバーゼルから成田空港に帰国後、乃木坂の日本学術会議に向かうという強行軍。思いほか、疲れていない感じに多少自分で安心しました。 重たい知荷物をひとまず東京駅のコインロッカーに置いてと思い、東京駅の構内を空いたコイ…

国際サイエンスデータ研究分科会・CODATA小委員会

また、この講演会終了後、日本学術会議の情報委員会・国際サイエンステデータ研究分科会のCODATA小委員会が開催され、委員長に選任されて、18:00−19:15までも行いました。 昨年まで教授が国際サイエンスデータ研究分科会の分科会長をし、東大の岩田名誉教授が…

学術フォーラム「データと発見」での講演

マイクロソフト社副社長のTony Hey博士と東大の喜連川教授が特別講演をしました。その後、分野別の講演があり、教授は生命科学の立場からBig Dataの問題を俯瞰的に総括して紹介して、教授の持論の「ゲノム情報社会」の提案を行いました。非常に聴衆の先生方…

学術フォーラム「データと発見」

日本学術会議・学術フォーラム「データと発見」の講演会とパネルディスカッションが、午後1時から日本学術会議講堂で行われました。なんと、完全予約制ながら、講堂は満員の満席。最初のごあいさつで、学術会議副会長の春日文子東大教授が言われていましたが…

スポーツウーマンシップ

先日のロンドンオリンピックの女子サッカー準決勝の試合で、日本がフランスに勝った試合の終了後、宮間選手が負けたフランスチームの選手を慰めている写真と記事がNBC Newsに取り上げられ、全米の感動を呼んでいるという記事が、産経Bizに載っていました。 …

「nonsynonymous」の初出

斎藤さんから、どうみても「nonsynonymous」という言葉を使った世界最初の論文は、教授が単名で出した1983年のGenetics誌の論文であると教えられて、いまさらながらにびっくりしました。 昨日のスイスのバーゼルのECCB'12の会場での発表でも、「Nonsynonymou…

米国のデータベースに予算カットの波

UniProtのSABのメンバーのひとりで米国のジャクソン研究所のMouse Genome InformaticsのJudith Blake博士が教えてくれた最新の情報です。NEWS IN FOCUS Nature (6 SEPTEMBER, 2012) 489:19 "INFORMATICS Databases fight funding cuts: Online tools are bec…

ECCB'12がバーゼルで開催

"ECCB'12-11th European Conference on Computational Biology" (9-12 September 2012, Basel, Switzrland)、つまり「計算生物学欧州会議」がスイスのバーゼルで開催中です。 昨日、UniProtのSAB (Scientific Advisory Board)会議がバーゼル大学の薬学部で開…