啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

世界に開かれたキャリアパスの前提:社会的な支援制度の必要性

 多くの場合、家族を持っていますので、家族を連れ行くかどうかは大きな問題になります。これは、世界に開かれたキャリアパスを確立しようとするとき、それを支援する社会の整備が全くできていないため、家族や帰国後の将来の人生設計がほとんどできないのです。早急に、ある時期の長い間研究生活を「留学」ではなく「就職」として海外で過ごす場合やその帰国後における我が国の社会的な支援の制度設計が必要になってきていると思います。
 そうでなければ、教授が目のあたりに見る現実として、若い研究者が次の当てもなく辞めていかざるを得ない事例が頻発してきているのです。