啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

川のなかの魚

 若い人達、特に院生やポストドクの方々の多くは、サイエンスの研究の仕方を未だに大きく誤解しているように思います。
 教授は、よく例え話として、「川のなかの魚」の捕まえ方」の話をします。
 自然の川のなかの魚を捕まえようと、手づかみだろが、網を用いようが、魚影をバシャッバシャッ追って捕まえようとしても、自然はそんなに甘くなく、ほとんどの場合は全く捕まりません。
 サイエンスも同じで、大きな課題の中で何かを調べていたら、きっと面白いことや重要なことが見つかると思いながら研究していても、ほとんどの場合いい研究成果は出てきません。
 「いまいろいろ調べているので、いい結果が出たら、学会で発表します。」という場合が、これに当たります。