啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2011-01-20から1日間の記事一覧

「問題設定」あるいは「作業仮説の設定」というワナ

サイエンスでは、「問題設定」というワナをしかけるのです。「問題設定」を「作業仮説の設定」と言っても構いません。 院生によっては、「問題設定ができました!」と、入学してわずか数日で言い放す強者もいます。 あまりの早さにびっくりして、「それはどんな問題設…

魚を捕まえる「ワナ」

では、自然の川の魚はどうしたらうまく捕まえることができるのでしょうか? それは、「罠(ワナ)」です。ワナを考えるのです。よく考えられたワナなら、うまく魚が自ら入って来ます。 ワナによっては、たとえば、ある大きさ以上の魚だけを捕まえたり、雄だけを…

まとまりのない論文

時間切れで、学会発表したり、学位論文を作成したりせざるを得ないため、もともとまとまりのないデータを何とかまとめようとしてしまうのです。 川の魚を追うように、最初からバシャッバシャッといろいろな調べに行って得たデータなどが、まとまる訳などあり…

川のなかの魚

若い人達、特に院生やポストドクの方々の多くは、サイエンスの研究の仕方を未だに大きく誤解しているように思います。 教授は、よく例え話として、「川のなかの魚」の捕まえ方」の話をします。 自然の川のなかの魚を捕まえようと、手づかみだろが、網を用いよう…

全員指導

遺伝研では、全教員が一人の院生を指導する「全員指導」体制がとられています。 教授は、自分の研究室に所属しない4人の院生の方々の学位審査会やプログレスレポート会で、忙しくしています。 一方、教授の研究室の石川院生は、他の先生達からの指導を受けま…

(木) 学位審査とプログレスレポート

最近、年度末に近いということもあり、遺伝研の大学院生(総研大・生命科学研究科・遺伝学専攻)の学位審査やプログレスレポート会が相次いでいます。