啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

トマトゲノム論文

 トマトの学名が、Solanum lycopersicumです。Nature誌の2012年5月31日号(Nature 485:635–641 (31 May 2012))に、トマトゲノムの論文がLetterで掲載されています。
 日本のマスコミでも、多くカバーされましたので、皆さんご存じのこと思います。
  タイトルは、"The tomato genome sequence provides insights into fleshy fruit evolution"です。やはり、近縁種のSolanum pimpinellifoliumのドラフトゲノム配列との「比較」研究がなされています。そして、テーマは「ゲノム進化」です。
 いよいよ、「比較」・「進化」がゲノム解析の大きな中心課題として不動の位置を占めてきているように思います。今後は、検証、特に実験的な検証を伴う方向にさらに発展して行くのではないでしょうか。進化研究に「実験的な検証」?
 そうです!「実験的な検証」は可能と考えています。過去のイベントのタイムマシン的な再現のような原理主義の話ではなく、進化機構とくに分子レベルの進化機構ならば、検証は可能なはずです。この話は、また後日詳しく致しましょう。