啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

BIRC他の展示

産業技術総合研究所のバイオメデシナル情報研究センター(BIRC)の統合データベースチームが、神戸展示場3号館(3-43)で点じブースを出して頑張っています。 近くには、情報・システム研究機構のイフサイエンス統合データベースセンターや理研のオミックス研究…

バイリンガルからトリリンガルへ。

それから、これからはトリリンガル。日本語と英語のバイリンガルはもう当たり前で、こんからの若人は3ヵ国語が話せるトリリンガルが必要でしょう。 個人的には、中国語がお薦めのように思います。そういう教授は、バイリンガルでいまだに甘んじていまして、…

英語も自己投資で自分を磨く。

教授の研究室では、約30年前から一貫してセミナーと研究室会議は、英語で行っています。 新入生で英語ができない院生も、みんな我慢して聞いて上げます。そのうち、自分の出来なさを危機バネとして、有料の英会話学校に通いはじめ、3年後には立派な英語が話…

英語による講演

いくつかのセッションに出てみましたが、かなり英語による講演が増えているようです。 また、いい上手な英語での講演も多く、質疑応答もかなり多くの人達が上手な英語でやりとりしていました。 この学会の理事会でも、さらに英語化を進めるようです。いいこ…

MBM2012は阿形清和京大教授がホスト

昨夜、分子生物学会理事会にて、2012年は京大の阿形さんがホストすることが決まりました。阿形さんとは、プラナリアの進化で共同研究をしました。 また、阿形さんは、来年京都で斎藤成也さん達と行うSMBE2011に続く日本進化学会大会の大会長でもあります。 …

分子生物学会が神戸で始まる

分子生物学会年会大会(MBM2010)が、神戸のポートピアで始まりました。

遺伝子の宝庫〜原生生物

僅少サブセットとしての脊椎ゲノム

地球上の全遺伝子プールという考え方

もし地球上のすべての生物種の全ゲノムが解読されたとしましょう。そして、それらの

発散する共通祖先ゲノム

現存の生物種の全ゲノムを比較し、系統時間を遡りながら共通な遺伝子をどんどん辿っていけば、共通祖先ゲノムが推定できるはずです。この方法で脊椎動物の共通祖先ゲノムを推定しようとすると、ある問題を抱えながらも、できないことはありません。 一方、そ…

ゲノム科学からみた生命の起源

DNA塩基配列解析装置の技術革新が進み、5 Kingdomの分類単位に属する様々な生物種の全ゲノム解読が加速しています。 脊椎動物一万種プロジェクトはもちろんのこと、メタゲノム解析により未知のバクテリアのゲノム断片や遺伝子が次々明らかになってきました。…

日本のベンチャー投資はエンジェル

日本の大手ベンチャーキャピタルも、殊にバイオベンチャーにはもう大金を投資する体力もなく(投資判断力も薄いと言わざるを得ませんが)、FDA認可が下りたとしても、ベンチャー当事者としては研究開発続行の資金集めで苦労し続ける事態が続いているよう…

米国におけるバイオベンチャー事業化

そういう状況の下では、「桃太郎ベンチャー」はかなり善戦しているといえるのはないでしょうか。 塩見氏によると、米国の大手製薬メーカーは、臨床フェーズIIの末期かフェーズIIIに入って初めて興味を示してくるとのことで、少々買収費用がかさんでも確…

 大学発ベンチャーの壊滅と大学法人化

この10年間で一時1000社を超えた大学発ベンチャーも、どのくらいが現在生き残っているのでしょうか?200社も残っていれば幸いなことと思います。 大学の法人化が、大学発のベンチャー育成には全く逆に働いたというのは、実に皮肉なことです。発明者個人…

REIC遺伝子による固形がんの遺伝子治療

岡山大学医学部大学院の公文裕巳教授の技術シーズを中心に、新規がん治療遺伝子(REIC遺伝子)の臨床研究開発を行っているのが、桃太郎源株式会社です。 昨夜、この代表取締役社長の塩見均氏と、小見山智義・東海大学医学部准教授とともに食事を一緒にする機…

桃太郎 がんばれ!

「現代の鬼”がん”を退治する!!〜夢のがん治療遺伝子REIC〜」という勇ましいキャッチフレーズが躍るパンフレットの表紙。 若干うさんくさそうな感じもないことはないのですが、れっきとした岡山発のバイオベンチャーの桃太郎源株式会社のパンフレットです。

ヒ素細菌の発見

確かにすごい発見です。リン酸の代わりにヒ素を取り入れたDNAが自身を複製する。 生命の起源か、進化の最適応の結果か?両極端の考え方ができる分、問題は山積みですね。 NASAのpress Conferenceに注目しましょう。 1面トップでニュースを伝える本日…

DNA鑑定学会大会無事終わる

東京・虎ノ門の発明会館において第三回DNA学会大会が無事終わりました。 参加者は昨年より若干減りました、とても良質な講演が多くなかなかの大会となりました。 二つの基調講演が、初日と二日目にありました。初日は、横浜市立大学の荻原教授によるコムギの…

DNA鑑定学会大会始まる

東京・虎ノ門の発明会館において第三回DNA学会大会が始まりました。理事長の教授は朝から大忙しです。 我が国の学会としては初めて「認定NPO法人」になりました。

小説「小さき者へ」と有島の不倫心中

有島武郎といえば、教授が高校生のとき、「小さき者へ」という小説を読んで、いたく感激したことを覚えています。 彼は、札幌農学校の出身なので、北大の校歌の作詞をしたというのは有名な話ですが、記事はそのいきさつを非常に興味深く伝えています。 しか…

EVベンチャーゼロスポーツ社の新聞記事

昨日・11月27日(土)の朝日新聞土曜版「be on Saturday」の一面トップのゼロスポーツ社長・中島徳至氏(43歳)がEV自動車をベンチャーとしてどう開発して日本郵便に売り込んだかという記事について、車好きの教授としては一言書きたいと思って筆をとりました。 …

天が与えたチャンス

本当に自分の将来を考えるとき、明治維新の志士のように、高い理想と国の将来を自身が背負うといった意気込みがいるのかもしれません。 そういう現在の状況を自身をちょっと遠くに引いてみた視点でみてみると、実は時代的なチャンスを、天が若い世代の人たち…

国家観(国家ビジョン)の確立へ

こういった「日本人流民」現象に歯止めをかけるには、「どうして日本なのか」とか、「日本に生まれた」あるいは「日本人」としての意味合いをもう一度見直して、政治家に頼ることなく、自身で国家観や世界観の形成とそれに基づく行動をしなければならない時…

若年層人材の海外流失と人口減少の拡大

しかし、さらに数十年先を考えると、そのような国内状況も一時的で過渡的な現象に過ぎず、諸外国で就職した若い世代は徐々にその国での生活を優先してきたり、さらにその子供たちはいずれその国に定着していく可能性が高くなると考えられます。 そうるなると…

介護福祉産業国家としての日本

おそらく、今後、「日本人流民」現象が拡大していく中で、「和僑」的な組織の設立と拡充が行われていくのでしょう。 政治が我が国の将来的なビジョン、つまり確固とした国家観や世界観を提示できない現状においては、国内における閉塞感をもったまま、若い世…

人的ネットワークとしての「和僑」

生活面までも含めて助け合って生きていく人的なネットワークに、「日本人」というidentityでつながって助け合っていく。そういう日本人という人的なネットワークを構成する経済活動を中心とした組織を「和僑」というらしい。 本来の理想であるglobalな視点で…

「日本人流民」時代の始まりの予感

日本企業が外国、特に新興国に生産基地だけでなく市場までも続々と移転しつつある現在、また就職のあてのない若い日本人達が中国などの新興国に就職口を求め始めた現在、若い日本人たちが日本を離れて世界を漂流する「日本人流民」時代の始まりを十分に予感…

「和僑」について

中国の「華僑」はつとに有名ですが、日本人の華僑的集団「和僑」というのがあることを、テレビのドキュメンタリー番組で初めて知りました。

為替方程式をはずしてみえる諸外国の経済状況

したがって、一度日本円をはずして為替状況を見てみると、外国の経済状況がよくわかるとのこと。 たとえば、1豪ドルはほぼ1米ドルに指摘し、過去には1豪ドルが1米ドル以下になるほど、豪ドルが強かったらしいです。教授がオーストラリアによく行った約1…

基軸通貨の本当の意味

たとえば、豪ドルと日本円の為替換算どうするかというと(1豪ドルあたり何円かという計算をするとすると)、 ([日本円]/[豪ドル])=([日本円]/[米ドル])*([米ドル]/[豪ドル]) という方程式になるとのこと。 また、ブラジルレアルと日本円の為替計算の場合は…