啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

小説「小さき者へ」と有島の不倫心中

 有島武郎といえば、教授が高校生のとき、「小さき者へ」という小説を読んで、いたく感激したことを覚えています。
 彼は、札幌農学校の出身なので、北大の校歌の作詞をしたというのは有名な話ですが、記事はそのいきさつを非常に興味深く伝えています。
 しかし、小説「小さき者へ」から受ける作者のイメージとはほど遠く、有島武郎は、妻を亡くして独身45歳ながら、29歳の夫ある身の中央公論社記者・波多野秋子と心中します。先述の「愛の遊戯形式」が行き過ぎたんですかね・・。
 実生活とは別に、どうしたらあんなすばらしい文章が書けるか・・、教授は苦悩しながらも、切磋琢磨していきます。その意味からしますと、三島由紀夫は天才です。