啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

日本のベンチャー投資はエンジェル

 日本の大手ベンチャーキャピタルも、殊にバイオベンチャーにはもう大金を投資する体力もなく(投資判断力も薄いと言わざるを得ませんが)、FDA認可が下りたとしても、ベンチャー当事者としては研究開発続行の資金集めで苦労し続ける事態が続いているようです。「日本のベンチャーキャピタルはどこへ行った?」と言いたくなるくらい切ない感じがします。
 では、なぜ桃太郎ベンチャーがここまでこれたのか?塩見氏によると、お金を出してくれたのは「岡山をこよなく愛す」地元のオーナー会社社長などのエンジェルというということです。
 岡山の(株)ベネッセコーポレーションはよくわかりますが、業種の全く異なる岡山トヨタ自動車株式会社までもが、桃太郎会社を応援しています。
 実は、教授の地元の静岡でもそうなんです。多くのベンチャーは、地元の「愛」と「意地」で支えられているといっても過言ではありません。ファルマバレーという静岡ではトップクラスの新事業振興プロジェクトが進行しておりますが、関係者の方々と会うたびに、この熱い郷土「愛」とサムライ精神に似た「意地」(本当は「意気」としたいのですが、惨状に近い現時点では「意地」が適当かと・・・)を感じます。
 まさに、「エンジェル」という名にふさわしい地元の投資家の皆さんなのです。