啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「AA戦略」

中国の「A2/AD戦略」を強く意識して、米国が行なうアジア太平洋地域を重視したリバランス政策(「アジア回帰政策」)を具体化したのが、「AA戦略」です。 つまり、「Access Assurance」戦略、和訳すれば「展開確保戦略」となります。 日本を含むガム島以西の…

「A2/AD戦略]

「A2/AD戦略」とは、軍事的な「Anti-Access and Area Denial」戦略のことで、「対近接・領域使用拒否戦力」と言われるものです。係争地域における中国の米軍部隊の排除を目標とした戦略のことです。 簡単に言えば、ガム島から西の太平洋全域に渡って(もちろ…

北極圏の海氷面積と日本の大雪寒波

昨年の日本の科学テレビ番組で、「北極圏の海氷面積が少なくなると、日本に大寒波が襲来する。今年の北極圏の海氷面積が歴史的にも最小レベルで、約20年前の日本に大寒波来たときと同じレベルに当たり、今年の日本の冬は、大雪や大寒波に襲われるであろう…

三島の「八甲田山」状態

また、東日本一帯に大きな寒波がきて、「また、大雪」となりました。 昨夜の三島駅周辺は悲惨な状況で、新幹線の遅延は当然として、タクシーは運行停止。夜のお店も早々とのれんを下ろし、孤立状態と言っても過言ではない状態でした。 気温は極端に低くなか…

「混合給料」とグローバル化

この「混合給料」制は、これからの財政危機に伴う大学経営の切り札として、必然的な兼任や併任が出てくる可能性があるのです。 この際、日本国内の大学の多くは同じように財政危機に貧していますので、併任先や兼任先が外国になってくることも多くなることが予…

米国における大学教員アポイントメント

元来、米国の大学教員は基本的に10ヶ月や8ヶ月のアボイントメント制で、残りの月数の給料は自分のグラントから出すことになっています。グラントを持たない教員は、他の大学に教えに行ったりして、残りの月数の給料を稼ぐというのは普通のことでした。 大学…

財政危機と「混合給料」

この「混合給料」制度が、財政危機が深刻化してくると、大学教員に適用されてくるのではないかと言われています。 給与の削減にも限界があり、一方で人員削減的な人員整理もできないとなると、この「混合給料」が切り札になるのです。

「混合給料」

「混合診療」という言葉は、よく聞かれたことがあるかと思います。保険診療と自由診療を一緒にすることで、なかなか認可がされておりません。 一方、「混合給料」とは、1年分の給料が払わず、たとえば6割の給料を支払う代わりに、残りの4割の給与を別のところか…

1日早いバレンタイン

教授の短い日本滞在の都合で、1日早いバレンタインのチョコを複数いただきました。 奇しくも、すべて「ゴディバ」でした。ほろ苦いベルギーの薫りを満喫しました。 戴きました皆様に、感謝です!

新刊「分子からみた生物進化」宮田隆著

宮田隆京大名誉教授が、講談社ブルーバックスから2014年1月20日付けで新刊が発刊されました。 渾身の書き下ろしで、実に読みごたえのある名著です。

スパコンの入れ替え

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)には大学共用のスーパーコンピュータとして、「ヒュヒーン」と呼ばれるIBMの「ブルー・ジーン」というスパコンが入って居ます。 しかし、この入れ替え状況が近づいている状況なのでしょう。この関係と思われる動きが加速…

セミナー付きの「お・も・て・な・し」

サウジアラビアのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)では、活発にセミナーや講演が開催されています。ノーベル賞受賞者もしょっちゅう誰かが来ているような感じです。 おそらく、お金があるのでしょう。招待すればすぐに来てくれるような条件なのかも知れませ…

お誕生日の方、おめでとうございます!

本日がお誕生日の方、おめでとうございます!

日本から48時間かかって到着

大雪での日本からのお客さんが、予定の到着時間を大幅に遅れて、約48時間もかかってジッダのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)に到着してくれました。 それも早朝の午前6時半頃の到着なのに、午前9時からの講演ということで、くたくたのお疲れの中をやってい…

晴天続きのサウジアラビア

サウジアラビアの冬は、晴天続きで気温も温暖で非常に過ごしやすいです。日本の雪景色が信じられないような気候です。 ただ、夜は少し肌寒ささえ感じます。

大雪・雪だるま・富士山

お隣さんが撮ってくれた貴重な一枚です。大雪・雪だるま・富士山。

学位審査の厳しさ

この学位提案審査が良い制度なのかどうかが、これから実施されながら検証されていくものと思われます。 このように、KAUST(アブドラ国王科学技術大学)の学位審査は、アメリカの大学をモデルとして制度設計されているようですが、非常に厳しいシステムになっ…

学位提案審査

博士コースについて説明しますと、学位論文の審査の約1年前に、「学位提案審査(Thesis Proposal defense)」というのがあります。つまり、今後1年間を掛けてどのような学位論文を書くかという提案(プロポーザル)を審査するのです。 これが良いか悪いかわか…

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)での学位審査

サウジアラビアのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)でのが学位審査の手続きや様子がだんだんわかってきました。 昨日述べたように、KAUSTは大学院大学なので、日本と同じように、修士コースと博士コースがあります。 基本的には、アメリカの大学の学位審査の…

 KAUST(アブドラ国王科学技術大学)院生国際的多様性

なお、サウジアラビア人の院生は最高で全体の40%までというガイドラインが決められており、院生も当初から国際的な多様性が保持されるように制度が設計されています。なお実際には、大学院入試の難しさ(*)からサウジラビア人の院生の数は約25%程度にな…

 KAUST(アブドラ国王科学技術大学)院生希望者の人気

特に、中東全域はもちろんのこと、インド、マレーシア、エジプト、アルジェリア、中国などからの応募が多くなっていますが、アメリカやヨーロッパからの応募も多いようです。最近、インドや中国からの応募が目立って多くなっているようです。一方、その反面…

 KAUST(アブドラ国王科学技術大学)院生への贅沢な支給額

このKAUST(アブドラ国王科学技術大学)の大学院への入学が叶うと、1人の院生当たり、約5500ドルを最初の1年は大学から支給され、その後は教員の研究費から支払うことが義務化されております。 この院生への手当は、家賃などの必要経費を引かれても、日本円に…

 大学院大学としてのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)は大学院大学なので、日本と同じように、修士コースと博士コースがあります。二つのコースを合わせて院生は約800人もいますので、かなり大型の大学院大学と言えます。

Professor Isaac CannがKAUST(アブドラ国王科学技術大学)来学・講演

University of Illinois at Urbana–Champaign (UIUC)のProfessor Isaac Cannは、九州大学の石野教授と以前に仕事をしたことがある方で、講演の後、Professor Rod Mackieとともに夕食を一緒にしました。 講演も非常に興味深いものでありました。Topic: Degrad…

Professor Rod MackieがKAUST(アブドラ国王科学技術大学)来学・講演

University of Illinois at Urbana–Champaign (UIUC)のProfessor Rod MackieがKAUST(アブドラ国王科学技術大学)に来学し、「Grassoline – degradation of plant biomass for production of biofuels」と題して講演しました。 Professor Rod Mackieとともに、…

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)の国際連携の重要さ

今後もKAUST(アブドラ国王科学技術大学)との連携ができれば、非常にKAUSTにとっても良いことのように思われます。 ますますの国際連携と言うことで、日本とKAUSTとの橋渡しには、教授も全力を尽くすつもりです。 このことは、いづれまたお話しましょう。

北大から2人のお客様

北海道大学からお二人の教員の先生が、KAUST(アブドラ国王科学技術大学)のArnab Pain准教授のところに来室されました。 Arnab准教授からも紹介され、ご一緒に昼食をしました。北海道大学でもリーディング・プロジェクトが始動しており、国際的な繋がりの中で…

気付いたら、もう2月

10月1日付けで、サウジアラビアのジッタの近くにあるKAUST(アブドラ国王科学技術大学)に来て、4ヶ月が既に過ぎてしまいました。 短いような、長いような4ヶ月でした。しかし、これからも時間との競争のように思います。 KAUSTでのキャンパス生活は、結構快適…

KAUST(アブドラ国王科学技術大学)のFEDEXオフィス

サウジアラビアのKAUST(アブドラ国王科学技術大学)のキャンパスの中には、FEDEXのオフィスがあり、大体の至急便もこのFedexで発信することができます。 ところが、こちらの休日である金曜日と土曜日は、はやりオフィスはお休みでした。というのも、どうして…