啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

学位提案審査

 博士コースについて説明しますと、学位論文の審査の約1年前に、「学位提案審査(Thesis Proposal defense)」というのがあります。つまり、今後1年間を掛けてどのような学位論文を書くかという提案(プロポーザル)を審査するのです。
 これが良いか悪いかわかりませんが、ほぼ最終的な学位論文と見間違えるほどの
量と質が問われます。もちろん、まだ1年間がありますので、その間の実験や解析の進め方や予定も載せることができます。
 この審査が、審査員5名も含めて公開の場でセミナー形式で行われ、その後、審査員と候補者だけの面談のような形式で行われます。 このセミナー形式での質疑応答も、その後の候補者との面談も、結構な突っ込みを審査委員や聴衆からも受けます。この審査で、半数以上の審査委員のサインをもらわないと、合格できないことになっています。
 もし2度目で学位提案審査に失敗すると、そのまま除籍となり大学内に留まることが許されません。