啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「造本有理」

 面白い記事を目にしました。「造本有理」と題する多摩美術大学平出隆教授の「本作り」の記事でした。わずか8ページからなる本、表紙が封筒でアマゾンに申し込めばそのまま郵便で送ってくると言う極薄の本の出版。
 世の中には、本当に面白い「仕事」というか「学問」というか、そういうものが存在すると感動した新聞記事でした。
 この平出教授が福岡県のご出身。私の尊敬する同じ多摩美術大学原田大三郎教授も福岡県のご出身。この意表をつく創造性は多摩美の伝統なのか、福岡県の県人性なのか?
 「造反有理」とは、1970年代の学園紛争で「クラ討」(クラス討論会)と称して授業封鎖を行ったときのスローガン。その「反」が「本」に代わった新原理。この先の発展が楽しみです。
(参考:日本経済新聞2012年11月25日(日)日曜版・文化欄)