啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

敗北的刹那主義

 「敗北主義」や「刹那主義」は、投げやりでその場限りの生き方を象徴する考え方ですが、何かその二つを合わせた「敗北的刹那主義」のような雰囲気を日本社会に感じつつあります。
 アジアにおけるNO.1の位置からNo.2へ。そして、将来何があるか分からない人生は、今楽しむしかないという心理。特に、律儀に貯金に走る若い世代に比べて、熟年世代に「敗北的刹那主義」を強く感じることが多くなってきています。
 どうせ楽しむなら「前向き」に行きたいのですが、その前向きにさせてくれるインセンティブを見いだせないところが大きなディレンマなのでしょう。