啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

口之島牛とのゲノム比較

さらに、記事によると、「河野教授らは名古屋大学と共同で、見島牛と同様に純粋な在来牛である「口之島牛(くちのしまうし)」のゲノム解読にも取り組み、すでに昨年作業を完了した。口之島牛は鹿児島県トカラ列島の口之島に生息する希少な牛。口之島牛のゲノムを西洋で広く飼育される肉牛のヘレフォード種のゲノムと比較すると、塩基配列が630万カ所で違いがあった。」と、あります。でも、このSNPの意義を見いだすのは大変です。
 「一般に和牛は在来種と西洋種の交配を繰り返してできた牛のこと。外国産の牛と交配していない純血の在来牛は見島牛と口之島牛の2種だけ。河野教授は見島牛のゲノム解読が完了すれば、品種改良のほか、「純粋な在来牛の保存にも役立つ」と説明している。」と結んでいます。
 期待記事ながら、Domestication processの解明は、進化研究にとっても大切な課題。研究の発展を見守りたいですね。