啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-01-07から1日間の記事一覧

「GLUD2」と「Cbln1」関連の用語解説

<用語解説> 上記の「「GLUD2」と「Cbln1」の機能」で引用したJSTの研究発表プレスリリースの用語解説です。 「注1) シナプス 神経細胞と神経細胞のつなぎ目。シナプスの前側にある神経細胞からグルタミン酸などの神経伝達物質が放出され、後ろ側の神経細…

熱海の新たなラーメン店

たしか熱海市渚町に昨年頃に開店した大型ラーメン店「うえ田」では、「つけ麺」は売り出しの逸品です。さらに、キムチマヨ焼豚丼は、まずか150円。そして、伝説の「黄金餃子」。たしかに、うまい!

「GLUD2」と「Cbln1」の機能

少し古いニュースですが、2010年4月16日に科学技術振興機構(JST)から慶應義塾大学医学部からの発表として、 「成熟脳における脳神経回路の形成・維持の新しい仕組みを解明―認知症や精神神経疾患の治療法開発に前進―」との題目の下、プレス・リリースが出さ…

オミックス研究を基盤とした個別研究への転換を急ごう!

このGLUD2遺伝子や、以下の引用に出てくるCbln1遺伝子のように、もう一度候補遺伝子に注目してから、ネットワーク解析や進化解析にいくべき時期が来たように思います。 つまり、ゲノム時代やオミックス時代の前には、注目する遺伝子は、1個やせいぜい数個で…

GWASの迷信

GWAS (genome-wide association study)は、非常に有効な手段として、現在まで疾患感受性遺伝子の特定に力を発揮してきました。しかし、生活習慣病のような「ありふれた病気(common disease)」の責任遺伝子の同定には、あまり有効ではなさそうなことも分かっ…

incomplete lineage sortingの普遍的な謎

「incomplete linneage sorting (ILS)」の和訳さえない状況の中で、この問題は、ゲノム系統進化学そして集団ゲノム学の中心課題として浮上してきました。 ここで、教授は、仮和訳として「不完全遺伝子系統仕分け」と呼んでおきます。このような命名は斎藤成…

類人猿に特異的な遺伝子「GLUD2」の進化を考える

FOXP2遺伝子は、言語能力に関与する遺伝子として多く研究されています。一方、GLUD2遺伝子の研究は始まったばかり。 GLUD2とは、「グルタミン酸受容体、デルタ2グルタミン酸受容体(GluD2:グルディー2)」のことです。 「シナプス前部から放出される…

遺伝子爆発なき「カンブリア」大爆発

約5億4000万年前に起こった「カンブリア」大爆発。カンブリア紀(5億4000万年前〜 4億800万年前)の約1000万年間というわずかな期間の中で、ほとんどあらゆる動物門が出現したと言われるこの進化現象。それに必要とされる遺伝子のほとんどは、それより遙か前に…

オズワルド・エーヴェリー(1877〜1955)

ロックフェラー医学研究所のオズワルド・エーヴェリー( Oswald Theodore Avery, 1877-1955)が、肺炎双球菌の2つの型のマウスへの感染実験で、遺伝子の本体がDNAであることを突き止めたのは、1944年のことでした。彼が、67歳のときでした。 1865年、グレゴー…