啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

セルイノベーションプロジェクト運営委員会

セルイノベーションプロジェクトも、佳境を迎えてきました。

Raven夫妻が無事帰国

成田空港へPeter and Pat Raven夫妻が無事に着き、機上の人になりました。大きな荷物が合計10個もありました。そのうち、空港に預けた荷物が5個で、2泊の預かり所で預かってもらって料金がなんと6000円。空港駐車場のほうが安かも知れません。 ちな…

PGPを考える

PGP (Personal Genome Project)とは、ハーバード大学のGeorge Church教授が提唱しているプロジェクトです。個人ゲノムをボランティアで決定しようというものです。特に、この分野を熟知した研究者を中心に自分の完全ゲノム配列を決めようとするものです。 倫…

Rraven博士のサマリー:日本への提言

The 1614th Biological Symposium: Tuesday, October 16, 2012, 14:00 - 15:30 Place: Seminar room - Library 3F:B301 Speaker: Peter H. Raven (Missouri Botanical Garden, St. Louis, Missouri, U.S.A.) Title: Global Stability and the Conservation o…

Raven一族の運命的な歴史

Raven博士の叔父は、1800年代の末期、上海で大成功を収め銀行設立まで行った大富豪でした。そのため、父親も上海に渡り、自身は上海で生まれています。その後、いろいろなことが有り、旧日本軍の中国侵攻もあって、叔父は一文無しの破産状態となり、Raven一…

食料破綻と維持可能な社会

2100年には、世界人口が100億人を突破し、食料破綻・エネルギー破綻をきたすと、レーブン博士は強く警告しました。 現在の70.1億人の世界人口は、発展途上国を中心に増加。どうしても全地球が生産できる食料が全人口を支えきれないことが明白になっていると…

Peter Ravan博士(ピーター・レーブン)ご夫妻の来訪

昨年まで、約30年間も米国ミズリー州セントルイス市で有名な植物園(セントルイス・ガーデン)の理事長でした。 Peter Raven博士は、生物多様性や環境保護をいち早く主唱したことでも有名で、タイム・マガジンの表紙も飾ったことがあります。者には米国か…

TBCでキーノート・トーク

韓国のチェジュ島(Jeju Island; 済州島)で行われいるトランスレーショナル・バイオインフォマティクス会議(TBC: Translational Bioinformatics Conference)の最終日。午前9時から1時間の基調講演に臨みました。 最終日で、かつ一番最初の午前9時から、とい…

若手の台頭

韓国のチェジュ島(Jeju Island; 済州島)で行われいるトランスレーショナル・バイオインフォマティクス会議(TBC: Translational Bioinformatics Conference)における招待講演者には米国から多く招待されているようですが、多くが准教授(Associate Professor)…

世界で今一番有名な韓国人PSY

日本のヒットチャートは第5位ながら、全米・全英で第1位をとった韓国人ラッパーが「PSY」(「プサイ」と呼ぶようです。)と言う人。坂本九の「スキヤキ・ソング」(「上を向いて歩こう」)に次いで、40年ぶりか50年ぶりのアジア人歌手による世界的な大ヒ…

済州島でTBC

TBCと言っても、美容整形とは全く関係がありません。TBCとは、「Translational Bioinformatics Conference」です。特段に良い和訳がないので、そのまま「トランスレーショナル・バイオインフォマティクス会議」といいましょう。この会議が韓国のJeju island …

「アジアが世界の最富裕地域に、家計資産で日本は5位=調査」

[引用記事]http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121012-00000003-wsj-int 「ウォール・ストリート・ジャーナル」 10月12日(金)10時12分配信 「クレディ・スイスの新調査によると、アジアが初めて世界で最も富裕な地域となった。 クレディ・スイスが10日発表…

CREST海洋微生物多様性プロジェクト中間報告会

JSTのCREST海洋微生物多様性プロジェクトの中間報告会が、お台場にて開催されました。 遺伝研・東大・水産総合研究センター(東北水研・中央水研)・環境研 ・九大他の構成メンバーによるプロジェクトです。全体としてはCRESTプロジェクトという範疇ではあり…

ボイスキュー収録

19:00からほぼ2時間をかけて、ラジオ収録が三島市のボイスキューで行われました。 4回分の収録ですので、大変なハードワークになります。パーソナリティの高橋亜矢さんのほうが大変かも知れません。この日も、16:00ー19:00までご自身の生放送で、そのままさ…

セルイノベーション・サイトビジット

セルイノベーションプロジェクトのサイトビジットが行われました。

閉塞感が漂いだした日本のライフサイエンス研究

一方、現実的には、このノーベル賞の祝報とは裏腹に、我が国の全体的なライフサイエンス研究に何かしら閉塞感が漂い始めていると指摘する有識者の方々の数が増えているような感触を持ちます。 わが国の国家財政の逼迫感もさることながら、今まで景気の良かっ…

「ペイオフ」感

山中伸弥教授のノーベル賞医学・生理学賞受賞の興奮冷めやらぬこの頃ですが、山中教授のノーベル賞受賞は、この国のライフサイエンス分野が抱え込んだ借金を、山中教授が一人で一瞬にして返していただいたような、つまり一挙に「ペイオフ」されたような雰囲…

NGS時代の次の次に来るもの

NGSとは、ご存じの次世代シーケンサー(Next-Generation Sequencer)のこと。 このNGS時代の次は、ビッグデータ時代の到来です。というか、すでに到来していて、ジム・グレイ(Jim Gray)の言う意味での「第4のパラダイム」つまり「大量データに基づく知的発見…

三島ロータリークラブが遺伝研ご来訪

三島ロータリークラブが遺伝研に来訪されました。遺伝学普及会が知財室とともにお世話しました。

サルストン博士がアサンジ容疑者の保釈保証料15000英ポンドを支払う

サルストン博士が、ウィキリークス(WikiLeaks)を支持してることを知りませんでした。 2010年12月に、ウィキリークスのジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者が英国で捕まり、保釈金や保釈保証金を裁判所が要求したときに、サルストン博士は彼を支…

世代間正義

サルストン博士の講演は、地球を救うために、私たちの消費行動や社会行動を変えていこうというものでした。GDPという消費の指標に踊らされた経済成長を目指すのではなく、過消費や過度のエネルギー消費をできるだけ抑えて、地球全体が来るべき2100年に100億…

サルストン博士来訪

本日、遺伝研にて、サンガー研究所前所長のジョン・サルストン博士のセミナーがありました。「The People and the planet」という啓蒙的な題目のスピーチでした。 英国のケンブリッジ郊外にあるヒンクストンのゲノムキャンパスで彼とお会いしたのがこの3月…

山中教授のノーベル賞に沸く

山中伸弥教授のノーベル賞医学生理学賞受賞に、日本中が沸いています。 特に、山中教授のコメントがなかなかしっかりしていて、非常にいいですね。多くの方々にジーンとくるコメントです。たとえば、国に感謝や国民の方々への感謝はとても大事なことと想いま…

奈良先端大にもおめでとう!(奈良先端大が産んだノーベル賞受賞者とももっというべき)

山中教授は、奈良先端科学技術大学院大学でこの成功の基盤の研究を行っています。京都大学だけでなく、奈良先端大が産んだノーベル賞受賞者ともいうべきで、そのクレジットは奈良先端大も十分に受ける権利があると思います。実際、学長などの記者会見もあっ…

山中教授のノーベル賞をお祝いする

ノーベル賞受賞者に、米国のウィスコンシン大学の研究チームが入っていませんでした。山中教授のヒトのiPS細胞の樹立とほぼ同時期に、たしかサイエンス誌にヒトのiPS細胞の樹立の論文が発表されたと記憶しています。 しかし、教授自身は、山中教授のヒト研究…

500円硬貨革命

我が国の赤字国債の発行による財政赤字が、現時点で1200兆円もあります。これを減らすには、「お札を刷るしかない」としたときに、紙幣を刷っても結局は意味がないことになります。むしろ、召還の当てのない手形を発行するのと同じで、いわゆる「不渡り手形…

欧州アカデミー(Academia Europaea)から招待状

昨夜、「何だろう、この招待状メールは?」と怪訝(けげん)そうにのぞき見ると、ヨーロッパでは非常に評価の高い「Academia Europaea」(Academy of Europe: 「欧州アカデミー」あるいは「欧州学士院」と訳されるようです)から正会員メンバーにお迎えしたい…

発行元が異なる紙幣と硬貨

紙幣は日本銀行が発券しており、「日本銀行券」とも呼ばれます。しかし、硬貨は、補助通貨と言われ、日本銀行が発行しておらず、日本政府が直接に発行しているのです。このことを最近知りました。たしかに、硬貨には「日本銀行」とは刻印されていませんが、…

この国の将来を案ずる

いずれにしても、この国の将来が心配になります。

シニョリッジ

シニョリッジ (seigniorage)とは、貨幣発行益や貨幣発行特権のことです。フランス語で、もともと封建領主を意味していたのですが、これが経済用語として用いられたと言われています。