啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

500円硬貨革命

我が国の赤字国債の発行による財政赤字が、現時点で1200兆円もあります。これを減らすには、「お札を刷るしかない」としたときに、紙幣を刷っても結局は意味がないことになります。むしろ、召還の当てのない手形を発行するのと同じで、いわゆる「不渡り手形」になって、経済社会の混乱を招くだけになります。ならば、硬貨なら増加させればさせるほど、政府の益になります。しかし、法律で500円までしか補助通貨は作成できなくなっているのです。それなら、みんなで500円硬貨を使う手はありますね。ほぼ冗談ですが。
 これが、シニョリッジの活用といわれるもので、経済成長が著しいときは、この活用が有効に働くが、そうでないときは結局は経済的な破綻と混乱を招くと言われています。500円硬貨を徹底して膨大に発行するか、危険覚悟で国債の政府による買い取りを実施するか(日銀は既に行っています)、そのぎりぎりの選択をせざるを得ないXデーは、まもなく到来するのではないかと言われているのです。