啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

(月) PMPと人事評定

 教授が主務とするサウジアラビアの大学KAUSTでは、PMP (Performance Management Program)という人事評価のシステムがあります。これは、部下の人たちが自分のこの1年間の目標を自身で決定し、その達成ぶりを上司が評価して、それを給料の増加率に反映させるものです。

 このPMPのためには、まず部下の人達が、自分の仕事の達成目標をオンラインで投稿します。それをもとに、上司がその部下の一人一人とインタビューをして、その目標の設定の可否を行います。「否」の場合は、目標設定のやり直しとなります。そして、年度末に向かって「達成度の査定」が行われて、それが給料の増加率に影響するものです。このブログでも、過去に紹介したことがあると思います。

 ただ、部下の人数が多い場合は、インタビューするだけも20人を超えてしまうこともあり、上司は特に大変です。

 実は、日本にも「人事評価」や「人事査定」のようなものがあり、日本も大学などでは教授が自分の研究室の准教授や助教の評価を行ったりしていますが、このPMPのようなダイレクトさはないようです。