啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「中東」の政治情勢とサウジアラビア

 「中東」と、日本ではひとくくりにされますが、イラク・シリア・ヨルダンなどの地域、イラン、イスラエルレバノン地域、そしてサウジアラビアなどのアラビア半島、(中東ではないものの、エジプトなどの北東アフリカ地域)での政治的情勢や軍事的状況は非常に異なります。
 現在のシリア情勢は、ご存じようにイスラム国を中心にイラクも含めて、極めて危険な状況にあります。一方、アラビア半島では、イエメン政府の崩壊など不安定な状況の国もありますが、サウジアラビアを始めカタール・UAE・バーレンなどの多くの国々は現時点では政治的にも非常に安定しており、突発的なテロへの警戒は必要なことはもちろんですが、非常に安全です。
 UAEのドバイの国際空港が、ロンドンのヒースロー空港をついに抜いて、年間の乗降客数で世界一になりました。ドバイ空港は、早朝の午前3時・午前4でも人で溢れかえっています。午後9時過ぎるとほとんど人影が途絶えてしまう成田空港とは雲泥の差です。
 そういうところでも、「中東」というひとくくりでは見えない現実が存在するようです。