啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

WEP (WInter Enrichment Program)

WEP(WInter Enrichment Program)は、私の知る限り、これに相当する日本の大学のイベントがないのが残念です。
 お正月が終わるとすぐに、KAUST(アブドラ国王科学技術大学)では、約3週間にわたる連続集中講義が各分野にわたって行われます。時々に、ピアノの生演奏会や映画の上映などもありますが、ノーベル賞受賞者を含む世界的な研究者を呼んでキーノート講演をしてもらったり、半日にわたるワークショップが連続的に行われます。
 これらに出席すると大学院は、それなりに「単位」をもらえるので、熱心に参加しています。
 キーノート講演会は、夜の午後7時から午後9時まで毎晩あるので、教職員も聞きに行っています。
 たとえば、ノーベル化学賞受賞者のDr. Hartmut Michel (Max Plank Institute for Biophysics)のキーノート講演は、「The Nonsense of Biofuels」(バイオ燃料のナンセンス)というもので、この大学が熱心に志向する目的の一つを真っ向から否定するよう講演のタイトルで、これだけでも多くの聴衆を呼びそうです。