啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

財源確保と「グローバル化」

 「財源ない。したがって、税金をあげるしかない。しかし、税金をあけるには収益のあがる経済活動、特に企業も勤労者も収益が分配される経済活動が必要。」という論理構造は正しいのですが、どこかに大きな前提が欠如しているように思われます。
 「オフショア」といった言葉がもてはやされた時代は、製品の工場を海外に移転させ、国内市場に価格競争力のある商品を売ればよかったのに、人口減少により意欲的な購買力を失った国内市場に見切りをつけ、市場も海外になってしまった「グローバル化」時代が到来してしまったのです。
ますます、我が国の働き盛りの世代は海外で仕事をしなければやっていけない時代になったのです。貿易赤字の恒常化は、まさにこの現実を物語っています。