啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

FEBS Open Bioの成功

 「FEBS Open Bio」という雑誌は、FEBS Lettersからスピンアウトした姉妹誌ですが、PLoS Oneの速報版と考えるといいと思います。
 大体、FEBS Lettersは出版まで早い場合ですと約3ヶ月しか掛かりませんが、FEBS Open Bioはもっと早く出版されます。現時点ではPLoS Oneの平均採択率(63%という言われています)よりも高く、わかりやすく言えば通りやすい雑誌になっています。
 FEBS Lettersから回される論文の受け皿になっていたのですが、独自の投稿(submission)が急増しており、特に日本からのsubmissionが急増していると言われています。
 実は、FEBS Lettersに投稿される論文の約30%が中国からで、アジア全体では約40%以上を占めており、アメリカやヨーロッパを抜いてダントツに多いのです。
 おそらく中国からの投稿が今後FEBS Open Bioにも増えてきて、採択率が急減していくものと思われます。もう1年待たないとFEBS Open Bioのインパクト・ファクターは出ませんが、それなりの数値となり期待できるものと思われます。