啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

PLoS系雑誌における動物愛護問題

 最近、周辺の知り合いの研究者で、PLoS Oneに論文を投稿して、動物愛護の問題で論文がレビューにも回されずに、そのまま返却されてしまったという例が続出しています。
 これが、チンパンジーなどの類人猿は当然ですし、サルなどの霊長類でもすぐに納得できます。一方、マウスのような哺乳類の実験動物では首を少しかしげてしまいます。
 しかし、最近、ニワトリ、魚類、そしてイカなどにも、その取扱いについて動物倫理等の委員会を通していない場合には、論文の投稿そのものを受けつけてもらえない例が続出しているのです。
 日本においては、動物愛護や動物倫理の委員会を設置しているところはまだ少なく、またその対象動物が哺乳類以外にも及んでいるところに、大いに戸惑っている研究者が多くなっているように思われます。