啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

コホート・スタディ(「N=n」の世界)

GWASはコホート・スタディがないと出来ません。そして、そこで必要なサンプル・サイズをNとすると、Nはできるだけ大きく、たくさんの個体数をもつほうが、一般には強く求められます。いわば数式でいえば、「N=n (n>>1)」となるのでしょう。 しかし、コホート・…

大涌谷が活火山・箱根山の火口とは

気象庁が24時間体制で監視している活火山が、我が国には47つあります。箱根山はそのひとつ。大涌谷がその火口とは知りませんでした。 富士山の降灰被害も深刻になるとのシミュレーションもあり、実際に避難の仕方など考えておく必要がありそうです。

富士山大噴火

日本の110の活火山が過去2000年の間に1162回の噴火があったという報告が、宇都宮大学の中村洋一教授(火山学)のグループが調べだしたという記事が、朝日新聞21012年12月2日(日)の朝刊の1面に載っていました。 以前、高校の地理の時間で習ったような「休火…

室膀核

「あくび」を最近よくします。「眠たい」から「あくび」をよくすると思っていました。しかし、「あくび」は眠りたい本能を揺り動かして眠らなくしようとする、脳のけなげな努力の結果出てくるものとは全く知りませんでした。確かに、眠たくとも寝れないとき…

悪羅悪羅(オラオラ)系

東京ギャルの「カワイイ」が、「悪羅悪羅(オラオラ)系」ファッションに進化しているといいます。、「悪羅悪羅(オラオラ)系」とは、どうも、少し強がったり悪がったりする若い男女の新しいファッションということのようで、世界的に大爆発の可能性を秘めてい…

臨床機関からの塩基配列データの取り扱い方

それでなくとも超大量な塩基配列データの産出で、研究現場が右往左往している現状の中で、数年後には洪水のような臨床仕様の塩基配列データが溢れてきます。まさに、「ビッグデータ」の大きな課題が現実化してきます。 倫理問題も重要ですが、それも含めてあ…

究極の個人情報「でない」ゲノム情報

体細胞のゲノム情報が、細胞ごとに予想以上の変異があることが分かってきました。さらに1個人が約60兆個の細胞を持っていますから、その細胞は知らないうちに、皮膚細胞・髪の毛・涙など、そこらじゅうにあることになります。 また、一卵性双生児の生殖細…

検査(アッセイ系)結果としての塩基配列データ

いよいよ、塩基配列データのもつ意味合いが、大きく2つにわかれることが明確になってきました。 「検査(アッセイ系)結果」としての塩基配列データと「保存記録(アーカイブ)」としての塩基配列データです。前者はいわば結果が分かれば「使い捨て」の塩基配列…

ついに次世代シーケンサーが各病院へ

ライフテクノロジー社の日本法人は、次世代シーケンサーの最新機種「イオン・プロトン」を病院向けに販売すると、最近は発表しました。 がん患者の診断や治療に使えるということで、来年の2013年の後半にも製造・販売承認を厚労省に申請して、3年後にも販売を…

薬学の基礎としての糖鎖生物学

昨日から2日間に渡って、東大の赤門横の伊藤国際センターで、東大薬学の入村達郎教授の業績をたたえる国際シンポジウムがおこなわれました。 「Glyco-minded Biology as a Base of Pharmcological Sciences」といった題目でした。「Glyco-minded」という言い…