啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

富士山大噴火

日本の110の活火山が過去2000年の間に1162回の噴火があったという報告が、宇都宮大学の中村洋一教授(火山学)のグループが調べだしたという記事が、朝日新聞21012年12月2日(日)の朝刊の1面に載っていました。
 以前、高校の地理の時間で習ったような「休火山」や「死火山」といった言い方は今はせず、「過去1万年以内に噴火した火山と今も活発な噴火活動が確認されている火山」をすべて「活火山」というそうです。以前は、「2000年以内」との条件であったようですが、「1万年以内」に2003年に変更されました。
 この定義によると、富士山は、1707年に「宝永噴火」を起こしているので、立派な「活火山」です。富士山は、18世紀に大きな噴火が2回起きており、やや大規模な噴火は、124回いままでに起きていたとの調査結果がでています。
 鹿児島・桜島の「大正大噴火」以降、大規模噴火は約100年間起きておらず、「各地の活火山でマグマが貯まっている可能性が高い」という専門家の意見を載せています。
 噴火の規模の大きさは世界的な指標があって、それに基づいて噴火の回数が数えられているようですが、短期間に繰り返される小規模噴火はまとめて「1回」とカウントされているとのことです。