啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2012-12-02から1日間の記事一覧

臨床機関からの塩基配列データの取り扱い方

それでなくとも超大量な塩基配列データの産出で、研究現場が右往左往している現状の中で、数年後には洪水のような臨床仕様の塩基配列データが溢れてきます。まさに、「ビッグデータ」の大きな課題が現実化してきます。 倫理問題も重要ですが、それも含めてあ…

究極の個人情報「でない」ゲノム情報

体細胞のゲノム情報が、細胞ごとに予想以上の変異があることが分かってきました。さらに1個人が約60兆個の細胞を持っていますから、その細胞は知らないうちに、皮膚細胞・髪の毛・涙など、そこらじゅうにあることになります。 また、一卵性双生児の生殖細…

検査(アッセイ系)結果としての塩基配列データ

いよいよ、塩基配列データのもつ意味合いが、大きく2つにわかれることが明確になってきました。 「検査(アッセイ系)結果」としての塩基配列データと「保存記録(アーカイブ)」としての塩基配列データです。前者はいわば結果が分かれば「使い捨て」の塩基配列…

ついに次世代シーケンサーが各病院へ

ライフテクノロジー社の日本法人は、次世代シーケンサーの最新機種「イオン・プロトン」を病院向けに販売すると、最近は発表しました。 がん患者の診断や治療に使えるということで、来年の2013年の後半にも製造・販売承認を厚労省に申請して、3年後にも販売を…