啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

2011-03-11から1日間の記事一覧

避難場所としての東大・山上会館

その後、岸本さんが東大の山上会館に直接行き、直談判をしてくれて、4人を会議室ながら受け入れてくれるとのことでありました。 丁寧に喫茶店の奥様とオーナーにお礼を言い、気持ちの分だけ余計にお支払いして、山上会館へ向かうことにしました。 途中、東…

喫茶店のご親切

喫茶店「ルオー」のおかみさんから、今夜は地震あるので午後6時40分で閉店したいとの最後通告がありました。いったいは、私たちはどこへ行ったらいいのかと、路頭に迷うことになります。 いったん、おろ口さんと住谷さんがタクシーで帰路につくということ…

教授の秘書スタッフが評判を上げる

腹ごしらえをしながら、「この近くで、泊るところをさあ〜探すぞ!」という頃には、何とか携帯電話メールが通じるようになっていました。 教授のスケジュール担当の西牧さんからのメールが教授に到着。嬉しいことに、教授スタッフ全員が教授の安否を心配しい…

喫茶店「ルオ-」

とにかく、東大を出ようということで、東大正門を出たものの、行くあてもないので、近くで喫茶店のようなものを探したのでした。 そうしたら、東大正門前の小さく古いながらも伝統のあるような喫茶店が目に飛び込んできて、小グループ5人の全員が異論もなく…

破格の「巨大地震」と悟る 

それでは、いよいよこの現場を離れようとする頃には、教授の小グループは、(I特任教授、S特任教授、Zファイザー部長)から(K部長、Y先生、O東海大学特任教授、Sさん)の5人となっていました。 もう携帯電話は、完全に不通になっていました。携帯電話のワン…

「気楽な決断」が「冷静で適切な決断」に

もう地下鉄は止まっていることは分かっていたし、新幹線も動いていいない確信はありました。 シンポジウムの出席者の多くがどっと現場から出ていったので、何かすぐにどこかへ行けると錯覚したのですが、しかし冷静に考えると、タクシーも含めて交通手段は何…

シンポジウム中止

「これは、シンポジウムの継続は無理だね。」と小グループ内で話していたら、事務局の大野さんもやってきて、「これでは、ちょっと無理でしょう。」と同じ意見でした。 結局、シンポジウム中断後からして約1時間ほど経った頃、文科省の通達で「中止」が正式…

 東大安田講堂、大揺れ

東京大学の安田講堂において、文科省プロジェクトのターゲットタンパク研究の公開シンポジウムを行っていました。 味の素の鈴木栄一郎氏の講演が終わり、次に休憩の後、京大の藤吉先生、そして教授の講演が予定されていたその時でした。 なにか会場のドア付…