啐啄同時

若手研究者を応援するオヤジ研究者の独白的な日記です。

「気楽な決断」が「冷静で適切な決断」に

 もう地下鉄は止まっていることは分かっていたし、新幹線も動いていいない確信はありました。
 シンポジウムの出席者の多くがどっと現場から出ていったので、何かすぐにどこかへ行けると錯覚したのですが、しかし冷静に考えると、タクシーも含めて交通手段は何もなく、しばらくはどこにも行けないのではないかと、教授を含めた小グループの5人で相談したのです。
 この判断が如何に正しく、またこの判断で自分たちがどのくらい救われたかは、この時点では全く分かりませんでした。